グーグル社員に突然届く“退職パッケージ”。労働組合「違法な解雇は許さない」(BUSINESS INSIDER JAPAN)  

 

 

 今や時代をリードするIT業界に居れば将来安泰だと思う人がいたら危険だと思います。ご承知のように、ITの技術はスピード化が命であると言えます。

 

 それは、全てに於いてスピード感が出てくるわけで、その結果、他の業種よりもリストラも早まるのです。そういう風に早めているのは会社でも社会でもなく、そこで一生懸命業務に励む人たちなのです。

 

 要は、自分で自分の首を絞めていたことに気づいていなかったということになる。ただ、先生の言う通りに勉強していればいい、或いは、上司の命令通りに一生懸命やればいいと考える人に起こる悲劇と言えるでしょう。

 

 勉強をすることで有能になると考えるのと同じように、仕事に精進すれば有能に慣れて安泰だと思うのですが、有能になるというのは仕事を減らす力があるということです。

 

 効率的に或いは合理的に仕事をすると、どんどん仕事は片付いてなくなっていくのです。IT業界に居れば分かりやすいと思うのですが、完ぺきなシステムを作れば、自分は居なくても良くなるのです。

 

 しかし、本来そうやって仕事がなくなっていくことは悪いことではなく良いことなのです。その分、楽になるのですから。

 

 

 とは言え、それでは資本主義の世界では生きていけなくなる。お金を稼いで物を買って生きる世界では、働くことは最終的に自分の首を絞めることになるのです。

 

 という働くことの本質を知らなかったということなのです。

 

 プロジェクトが完成したら仕事はなくなる。ただ、普通は次のプロジェクトがあるから無くならないだけ。しかし、プロジェクトは見現に存在するのではなく、社会の成熟に従って減っていくのです。

 

 そして、ITのお陰で、仕事のスピードは格段に上がっており、プロジェクトの消化スピードも上がっていく。今現在は無限にあるように思えるかもしれませんが、それが消えるのは時間の問題なのです。

 

 今や、お金を稼ぐためにさらに良いシステムや技術が次から次へと作られている。そうした、仕事を減らすアイテムが増ええば増えるほど、仕事は減っていくのです。

 

 最終的には、人間がやる仕事は殆どなくなるでしょう。その先端に居るのがIT業界の人であることは言うまでもありません。そして、IT業界の人が他の業界の仕事の効率をどんどん上げており、そういう人たちがこの先リストラされることになるのです。

 

 だから、そのことに文句を言っても意味はないし、不安に思うほど馬鹿らしいことはないのです。大事なのは、そういう次なる世界で人間がどのように生きていくのかを考えることだといえるでしょう。

 

 しかし、そういう風に思える人はいない。それが世界を危機に陥れることになるのです。今状態を「学校で勉強するからバカになる」という本で書いていますので。

 

 世の中は常に変わっていくのです。それは、私たちがそれを望むからであり、嫌な仕事から逃れたいと思う全ての人の思いがそれを実現するのです。

 

 従って、それを恐れてもいけないし避けてもいけない。自分たちが心の奥底で願った通りに世界は変わっていくのだから。その心の奥の願いを思い出して新たな世界を生きる準備を始めるべきなのです。