0~2歳児がいる家庭に子育てクーポン支給 「産み控え」解消狙い(毎日新聞)
何時までお金を配るだけの政策を続けるのでしょうね。資本主義国家に出来ることは、もうこれしかないと言わんばかりに・・・・
未だに昭和を生きているのでしょう。お金を配るだけなら誰でも出来ます。お金が無いから子が産めないという理由であれば、かつてのベビーブームの時代の方が余程貧しかったのです。
おかしなことに、人間は豊かになるにつれて子を儲けなくなる。先進国の少子化と途上国の人口増加を見ればそれは誰でも分かることです。
しかし、現実には豊かであるはずの先進国は、格差が酷く途上国並みの生活を強いられる人も少なくありません。それでも、少子化だけは揺るがないのです。
それは何故か?
誰もが自分の事しか考えなくなったからではないでしょうか。自分さえ良ければそれでいい。そして、自分が良くなる方法もある。だけども、その方法は限られており、誰もが競い合っている。
その結果、いつの間にか社会は戦場と化してしまった。そして、そこで生きる人たちは、その戦場で戦う兵士となっているのです。いや、兵士というより機械という方が近いかもしれません。
戦場では、結婚することも子を儲けることも出来ません。だって、そんなことしていたら殺されるから。見た目は煌びやかな素敵な世界に見えて、中では食うか食われるかの激しい戦いが行われているのです。
その状況でいくらお金を配っても何の意味もない。
きっと、その厳しい戦場が遠く離れた作戦本部には、その現状は分からないのでしょう。しかも、この戦いに敵味方の区別はありません。下手したら周りは全部敵という恐ろしい戦場なのです。
だから、大事なのはその戦場から救い出すこと。もっと言えば、戦場を壊すことではないかと思います。この戦場が悲惨なのは逃げ場ないという事だから。
勝者になることも難しいですが、勝者で居続けることは更に難しい。従って、貧しき者も止める者も同じように苦しい状況にあるのです。
それは、きっと作戦本部に居る人たちも同じかもしれません。だから、策を考える余裕はない。失敗は許されない。で、結局、一番効果的に思えるお金を配る策ばかりになる。
もはや、国家のやることはないし、やれることもないのです。ヤフコメを読んでもそれが見て取れるわけで、国民の不信感やいら立ちが顕わになっている。
それでも、国民に策はないわけで、このまま文句を言い続けるだけなのでしょう。考えない政府に考えない国民。この金太郎飴みたいに同じ性質を持つのは、誰もが学校教育という同じ教育を受けたからであるのは言うまでもありません。
日本全国津々浦々、どこでも同じ教育をという考えが仇になったのです。後は、一部の変人が色んな変な策を提言しているのですが、世の中は常識人で満たされているので、変人の話を聞く耳はないわけです。
同じように育てることで国民の団結を生み、国家の存在を確立して来た日本ですが、今やそれが完全に裏目に出たという事です。問題は、そのことに気づけないことであり、もはやお手上げ状態だと言えるでしょう。
残される唯一の道は、そういう国家に国民が三下り半を突き付けられるかどうかだと思います。国家に守られてきたと思い込んでいる国民が、国家が国民を守っているのではないという現実を見てそれに気づけるかどうか。
全ては、その一点に掛かっていると思います。