マンションは間違いなく社会問題になる いつかは人が住めなくなる…現行の区分所有法は現実的に想定していない(夕刊フジ)  

 

 

>その寿命は50年から100年。よくもって200年と推定される。

>実際のところ、この工法で建てられたマンションでは、60年ほど居住

>に耐えた実績はあるが、それ以上はない。今は実験中というところだ。

 

 実に恐ろしい話です。それは、マンションだけに限らず、オフィスビルにも同様の事が言えるでしょう。

 

 人口減少が始まった現在に於いても、マンションやオフィスビルはどんどん建てられている。デベロッパーはそれが仕事であり、建設業も同じであるから、彼らが生きるために建てられ続ける。

 

 資本主義の怖いところはココなのです。

 

 本来は、住居を欲する人の為にマンションを建てる。或いはオフィスを探している人の為にオフィスビルを建てるなのですが、それを生業とする企業が出て来ると、その企業を存続するために、その企業で働く人たちの生活を守るために。

 

 という風に、手段が目的になっていくのです。

 

 そして、全てはお金を稼ぐために行われていく。もちろん、そのお金を供給するのが政府という事になります。

 

 どの結果、お金を稼ぐこと以外に目が向かなくなる。考えが及ばなくなる。そこに悲劇があるのです。そして、こうしたビル群の悲劇はスラム化で。

 

 空き室が増えれば事業が成り立たなくなり、それをやっていた企業が倒産すると、後はそのビルはスラム化するのです。

 

 使われなくなった建物は劣化が酷くなり、何れ倒壊の危機がやってくる。

 

 きっと、後10数年もすれば、各地でマンションやオフィスビルのスラム化が問題になり、所有者が特定できなくなれば、廃墟になり行く行くは倒壊危険建物として、行政が処分しなければいけなくなるでしょう。

 

 行政にそんな予算も財源もないわけで、この費用が増えると地方自治体の財政破綻を招きかねないのです。そういうことを最終的に引き起こすビルを未だにたくさん作り続けるわけです。

 

 誰もが未来が見えていません。自分たちの行動が未来にどういう影響を及ぼすかを考えられないのです。それを考えてもお金にならないからなのでしょうか?

 

 豊かな生活をする為にと誰もが頑張って来たわけですが、実際はどんどん貧しくなっていっているのです。そろそろ、そのことを立ち止まって考える時ではないかと思います。

 

 そうしないと、これからもっと状況は悪くなるのです。お金を使って豊かになることは出来ない。早くその現実に目を向けるべきだと思います。