今や新型コロナウイルスの感染者が急速に減っていく事が大きな話題となっている。専門家と呼ばれるバカは流石にこの状況を説明できない。

 

 そろそろ専門家という看板を下ろしたらと言いたくなる。そこで、全くの素人がこの状況を説明したいと思う。

 

 素人の強みは俯瞰できる事である。先入観を排除してただ事実のみを見ることが出来ること。

 

 今回のウイルス騒動が起こる前から言われていたのは、ウイルスの変異によって感染力が上がるが毒性は下がるということだ。

 

 バカな人間の悪いところは、ウイルスの立場で見れないということ。つまり、ウイルスの性質をまるっきり理解していない事にある。

 

 前にも書いたが、ウイルスは人類よりも歴史は古い。それだけ長く地球に存在するからにはそれなりの理由がある。

 

 彼らは単独では生存できない。つまりは、何かに寄生してしか生きられない。ソレは何を意味するかといえば、寄生生物に馴染むしかないのだ。

 

 その為に彼らは変異を繰り返すのである。

 

 その結果、アルファ株からデルタ株への変異による違いが出ている。アルファ株は毒性が強い分、広がらなかった。

 

 従って、大きな波は出来ずに滅びた。デルタ株は毒性が弱まった分広がりも大きくなった。しかし、結局はそれも滅びた。

 

 新型コロナウイルスは、PCR検査でしか見つけられない。従って、基本的に症状が出ないと分からない。

 

 つまり、デルタ株以降の変異株が少なくなっているのは症状が出ない、つまりは弱毒化がかなり進んだ証拠だと言えるのです。ウイルスが生き残る道はそれしかない。

 

 人間から見れば、ウイルスは害悪でしかないが、ウイルスから見れば、守り神なのです。だって、人間が居ないと生きれないから。従って、人間の体に合わせて変異していく。

 

 というより、人間の体に合った変異をした株が生き残るという事に過ぎないのです。そして、最終的には無害となって生き続ける訳です。人間にとって無害なウイルスを探すのは難しい。

 

 聞くところによると、人間にはなくてはならないウイルスも居るそうです。そうやって人間の体に生き続ける為に変異を繰り返した結果得ることが出来た永住権なのだと思います。

 

 従って、新型コロナウイルスも人間の体で生きていく為に更なる変異を繰り返すのかもしれません。そこで忘れてはいけないのは、我々もウイルスと同じだという事です。

 

 恐らく、全員の検査をすればデルタ株以降の変異種がデルタ株の感染者を出しているのではないでしょうか。もちろん、殆ど無症状だから検査もしないし外からでは分からない。

 

 科学というモノは見えるモノしか見ないのが大きな欠点ではないかと思います。そこにある目に見える現実の裏には、それを引き起こす裏がある。それを疎かにすれば、現実を見誤るという事です。

 

 ここのところホモ・サピエンスを例えに色々書いていますが、多くの人属の中で唯一生き残っているホモ・サピエンスと呼ばれる我々には、生き抜いた知恵があったという事なのです。

 

 そして、他の人属にはそれが無かった。そして、ホモ・サピエンスとして生きて来た我々が、今厳しい局面を迎えているのは、ソレを失くしたからだと考えるべきだと思うのです。

 

 何度も書いているように、地球という星は人類にとって決して優しい星ではない。その証拠は他の滅亡した人属の存在が明らかにしている通りであろうかと思います。

 

 それが何かと言えば、ホモ・サピエンスと呼ばれる所以であり、「賢さ」であったと思います。しかし、それを言葉にしたことで我々は勘違いするようになった。

 

 「賢さ」とは「頭脳」の事ではなく「心」の事だったのではないかと思います。つまりは「優しさ」や「思いやり」という人間だけにしかないモノ。そういうモノを持っていたから、他の人属とも争うことなく命を繋げられたのだと思います。

 

 人は生まれてから相当な時間が経たないと力を発揮できません。従って、殺し合いをしようものなら一気に集団の力は削がれ、簡単に滅びてしまう。

 

 今でも、戦うことが正しいと思う人は多いのでしょうが、それは人の現実を知らないからだと思います。戦に絶対に負けない方法は一つしかありません。それは戦をしないこと。

 

 その真理を知る者が真に賢い者ではないかと思います。

 

 新型コロナウイルスを敵と見なすのと仲間と見なすのでは取るべき方法は当然異なる。その違いが繁栄と滅亡を分けるのではないかと思います。