Mさんからメールを頂戴しました。

 

(以下引用)

いつも大津先生のブログを拝読させていただいています。


そのお陰で、今日の膵臓がんの漫画について大津先生が「誤解ですよ」と指摘されていた箇所、先生の回答動画を見て答え合わせをしたら、だいたい合っていました。

 

大津注;この動画ですね。

↓↓↓↓↓↓↓


「緩和ケア」という言葉の意味をよく考えたことなく、ただイメージで捉えていましたが
考えてみれば書いて字の如く「(心身の痛みを)緩和(する)」ということですよね。


それは、がんのステージに関わらず、がん由来の痛みかがん治療由来の痛みかに関わらず、抗がん剤や手術をするしないに関わらず。

私は今のところ必要ないかな、と思っていましたが


乳がん再発予防のホルモン剤の副作用や、ホルモン剤の服用中止後も続く体調不良を乳腺外科医や心療内科医に相談しています。


それも緩和ケアに含まれるんじゃないかな、と思いました。

今後もブログを読ませてください。

(以上引用)

 

Mさん、メッセージありがとうございました。

 

答え合わせで大体合っていたとはすごいです。

 

「乳がん再発予防のホルモン剤の副作用や、ホルモン剤の服用中止後も続く体調不良を乳腺外科医や心療内科医に相談しています。それも緩和ケアに含まれるんじゃないかな、と思いました」

 

はその通りです。

 

生活の質を上げるアプローチは緩和ケアに含まれます。

 

抗がん剤やホルモン治療の副作用対策も緩和ケアに含まれます。

 

一般に思われている、「痛みの緩和」というイメージはあまりに狭く、実際には緩和ケアはカバー範囲が広いものなのです。治療の悩みへの相談場所を提供することや、病気への理解を深める支援を行うことも、早期からの緩和ケアの範疇に含まれると、海外の文献にはしっかりと書いています。

 

まだまだ動画のようなイメージが強く、少しでも変わっていってもらいたいものです。

 

 

 

先の動画では悲しい最期を遂げたキヨシさんを救うための動画を作りました。