元フジテレビアナウンサーの八木亜希子さんが線維筋痛症に罹患したと報じられています。
線維筋痛症は八木さんのような中年の女性に多いことが知られています。広範囲の痛みが3ヶ月以上続くことを特徴とし、慢性の痛みを生じる有名な病気の一つです。慢性疲労症候群や膠原病、自己免疫性疾患等と併存することがあります。


線維筋痛症は、それを診断する画像検査がないという難点があります。痛みを説明する客観的な証拠が乏しいため、気のせいや精神要因などが原因と捉えられがちで、診断にたどり着かずたらい回しにあったなどの話はしばしば聞きます。診断基準も症状を中心に為されるという特徴があります。


痛み止めに関しては、医療用麻薬はガイドライン<線維筋痛症診療ガイドライン>では推奨できないとなっており、医療用麻薬ではなく他の痛みを和らげるメカニズムを持つ薬、例えばリリカやサインバルタ等で治療します。トラマールは推奨されています。ロキソニンなどのNSAIDsは推奨されていません。


複数の痛み止めが必要となることも少なくなく、手強い病気の一つと言えるでしょう。一方で、鎮痛薬などを使ったりすることで症状が一定以上マネジメントされて日常生活を送られる方も少なくなく、八木さんの回復を願いたいところです。

 

動画で解説しました。

 


 

 

 

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