「こんなに沢山の人が緩和ケアに関わっているのに、なぜ緩和ケアを受けることができない人の方がおおいのでしょうか?」
本当にその通りですね。
①患者さんやご家族が、緩和ケアのことをあまりご存じない。知っていても末期ということと思っており、できればかかりたくない。
という第一の壁。
そして……
②一部医療者が、緩和ケアを提供しない、あるいは緩和ケア部門にかかりたいと思う人をストップさせてしまう。
という第二の壁。
この二つの壁はまだまだ手強いです。
結局、
③国全体として、緩和ケアの名前は知られていても、中身がまだまだ知られていない。
ということなのでしょう。
学会に来ている医療者の数は多くても、各病院や地域に帰れば、全体数からすれば少数でアウェーということもありますね。
一人一人が持ち帰って頂いて、地域や病院等の緩和ケア普及に力を奮ってほしいと願います。