胃がんは吐き気を催します。
あるいは、胃がんの治療でも吐き気を催します。
例えば、胃がんの手術後に内服の抗がん剤であるTS-1を1年使用することがありますが、
TS-1も嘔気の頻度が22.3%あります。
TS-1添付文書(PDF)
「先生、気持ち悪いです」
と患者さんから申告があった際、医師の頭はフル回転します。
なぜならば、吐き気の原因は極めて多岐にわたるからです。
胃がんが進行して、高度の吐き気が出た際に、
癌性腹膜炎→腸閉塞という機序ならば、薬物療法が奏効します。
しかし、幽門狭窄や噴門狭窄→吐き気だと、薬物療法があまり効かないので、ステント療法が望ましいケースがあります。
悪性消化管狭窄(食道、幽門・十二指腸、大腸)に対するステント留置術/東邦大学医療センター
消化管金属ステント留置術(←写真付き。苦手な方は要注意!)
このように胃がんの緩和ケアを行うにも十分な知識と経験が必要です。
胃がんの緩和ケアについて下記にて説明しました。
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胃がんも進行すると多様な苦痛症状を来します。
比較的若い方(AYA世代)や40代の発症もあるので、そのようなケースでは特にサポートを厚くする必要があるでしょう。
最新動画はこちら。胃がんの緩和ケアについてです。
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