都道府県別の緩和ケア情報を調べたのはお伝えした通りです(ただし全県ではない)。

 

【まとめ】都道府県別緩和ケア情報(緩和ケア病棟・ホスピス、緩和ケア外来、クリニック)

 

兵庫以西から「自県の緩和ケア情報を知りたい」というリクエストがあまりないのは、私の所在するのが東京だからでしょうか?

 

あるいは、関西以西は人口あたりの医師数が軒並み全国平均以上で、相対的には医師が多い地域であり、緩和ケアの担い手も相対的には多いということになるのでしょうか?

 

 

さて、これらの情報を調べて気がついたことがありました。

 

内科と言えば、内科。

 

外科と言えば、外科。

 

当たり前ですね。

 

しかし緩和ケアに関しては、実に様々な呼び名があります

 

例えば、緩和ケア科、緩和医療科、……

 

緩和支持治療科というものや、がんサポーティブケアというものもあります。

 

緩和ケアに関する学会も、メジャーなものは「緩和医療学会」で、「緩和ケア学会」ではないのですよね。

 

 

緩和ケア部門は各医療施設ごと、内容はほぼ変わらずとも、呼称はそれぞれ異なっていました。

 

もちろん私は専門家なので、それぞれの呼び名が異なることは知っていましたが、それにしても実に多様性があります。

 

では、緩和ケア系の診療科のそれぞれの呼称、何がどのように違うのか。

 

下のリンクでまとめました。

 

緩和ケアと緩和医療、どっちが良い? 緩和ケアの学会は緩和医療学会?

 

病院ごとの緩和ケア系診療科・部門の名前が違うので探すのがやや大変ですが、基本は「◯◯(病院名) 緩和ケア」と検索すれば、だいたいは出て来ます

 

他の検索語としては

 

「◯◯(病院名) 緩和ケアチーム」

 

「◯◯(病院名) 緩和ケア外来」

 

「◯◯(病院名) 緩和ケア病棟」

 

などで徹底して調べれば、拠点病院ならばまず存在します(検索でヒットします)。

 

見つけづらいのは大学病院で、組織上緩和ケア科・部門が独立していないことも多いですから、上記の検索語でも見つけられなければ、

 

※腫瘍内科

 

※麻酔科

 

※がんセンター

 

などの関係各科や部門を調べると、その中に存在する場合もあり、見つける難易度が高い場合があります。

 

もちろん直接、病院の総合案内やがん相談センターなどで尋ねてみるという手段もあるでしょう。

 

私が運営しているようなクリニックでは厚生労働省の通達で、「緩和ケア科」と名乗ることができず「緩和ケア内科」か「緩和ケア外科」のみです。

 

診療所では「緩和ケア内科」がほとんどのようです(「緩和ケア外科」は診療所ではあまり見かけない)。

 

もっとも、「緩和」が付いていれば、診療内容に問題となるような大きな違いはないでしょう。

 

しかし、それぞれややニュアンスは異なります。

 

その名称を選択した人の緩和ケアに関する意識がある程度推し量られるものです(もちろん優劣の問題ではありません)。

 

緩和ケアと緩和医療、どっちが良い? 緩和ケアの学会は緩和医療学会?

 

ご参考になれば幸いです。

 

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