緩和ケアは、地域ごとによって普及度が違います。
同一県内でも場所が変わればまったく違うということも普通です。
したがって、一概に「◯◯県はこう」と断言できない側面もあります。
緩和ケアの臨床に通じた医療者が、病院(及び緩和ケアチーム、緩和ケア外来)、ホスピス・緩和ケア病棟、在宅医療機関に分散して存在していると、その地域の緩和ケア支援体制は一般に優れていると言えますでしょう。
私も遠隔診療(オンライン診療)を用いて、様々な場所で緩和ケアが行われるのを支援したいと考えております。
その点で、全国それぞれの地域の緩和ケア提供施設の情報は非常に重要です(それで情報収集しています)。
今日はデータから読み取れる茨城県の緩和ケアについてお伝えします。
茨城県は緩和ケア病棟で亡くなる方が少ないです(病棟自体はけして少なくない)。
がんの患者さんの在宅療養はデータからは全国平均より少なめです。
緩和ケアの実践に秀でた医療者の情報があれば、ぜひお寄せください。現場の生の声に勝るものはありません。
なお新たに設けた診療所は県南からは比較的アクセスしやすいでしょう。
私の出身地である水戸市より以北は緩和ケアの提供元が少なく、家人を在宅で看取った際も苦慮しました。
熱意ある医師や看護師のおかげさまで、穏やかに最期を迎えることができました。