数日前、女優の樹木希林さんが大腿骨骨折で緊急手術されたと報じられました。

 

早く症状が和らぐと良いですね。

 

大腿骨というのは、太ももの中にある骨で、長い骨です。

 

それなので骨折する場所も様々で、例えば「大腿骨頚部骨折」や「大腿骨骨幹部骨折」などいくつも種類があります。

 

病気を当てることが本稿の趣意ではないので、樹木さんから外れた一般的な話としてお読みください。

 

大腿骨は頚部骨折が骨粗鬆症の高齢の方に起こりやすいことが知られています。

 

一方で大腿骨も、様々ながんが転移する場所でもあります。乳がんもその1つです。

 

進行がんの転移での痛みや、転移の結果としての骨折の場合は、痛みの緩和にモルヒネなどの医療用麻薬が有効です。

 

これらの痛みは時に激烈で、痛みがかなり強い場合に一般的なアセトアミノフェンやNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)での治療に留めるのは酷です。

 

もちろん整形外科的な対処は十分に行った上で、症状も薬剤治療で緩和する必要があります。

 

骨転移痛や骨折痛(がんの場合)と医療用麻薬の効くメカニズムについて解説しました。

 

骨転移、がんからの骨折の痛みには医療用麻薬

 

 

痛みはつらいですから、少しでも楽に過ごしたいものですね。