沖縄県知事の翁長さんが膵臓がんで逝去されたと報じられています。
哀悼の意を表する次第です。
翁長さんは膵臓がんだと報じられていました。
最近お痩せになった様子でしたものね。
がんの高度進行期で痩せる場合は、「悪液質」(あくえきしつ)と呼ぶ、単なる食事摂取不良からだけではない消耗性の状態になっています。
筋肉や脂肪が分解され、顔貌も変わってしまいます。
悪液質が完全制御できるようならば、きっと多くの方が長く生きられると思います。
しかし単一のメカニズムではないため、完全制御は現在まだ困難な様相です。
緩和ケア領域でも悪液質の治療については研究されています。
見た目まで変わってしまう原因になりますから、これがもう少しなんとかなると良いのですが。
膵臓がんの緩和ケアに関しては下記でまとめてあります。
意識障害を来したと夕方に報じられたばかりだったのが、まさしくがん「らしい」経過だと思います。
この早さが、準備を妨げます。
夕方に意識混濁が報じられた際に、ネットでも
「いよいよ緩和ケアという時期か・・・・・・」
「緩和ケアを受ける時だ」
という感想を見かけましたが、このタイミングで緩和ケアを勧めるのは遅すぎです。
またもちろんこの時期に緩和ケアは受けるべきですが、それ以前から十分「緩和ケアを受ける時」です。
まだまだ緩和ケアが末期専門のイメージがあることを痛感しました。
大きな仕事や経営・自営をなさっている方にとっては、腫瘍の経過に負けぬスピードで準備をすることが時に必要になります。
与える影響が桁違いに大きい方の場合は、より十分な事前対処が必要です。
早期からの緩和ケアが普及することを願ってやみません。