卵巣がんも様々な年代に起こる腫瘍です。

 

若年者も、中年者も、熟年者も罹患しますが、もっとも多いのは50代前半から60代前半です。

 

卵巣はお腹の中に露出しており、その特性から、発症する苦痛症状も特徴があります。

 

またde novo発がんという、突然発症するケースもあり、心理的な負担も強いです。

 

他にも配慮点は多々あり、それら様々な特性を踏まえて緩和ケアを行います。

 

今回、この記事を書くにあたりざっと検索してみましたが、中には

 

●モルヒネは腹部膨満感(腹部の張り)を緩和する

●モルヒネの量を増やしていくと、意識のある時間が短くなってくる

●(卵巣がんで)腹水がたまり始めると、余命が1ヶ月を切った状態という指標

 

と説明している医師がいて、頭を抱えました。

 

これらはどれも正確ではないですね。

 

批判ではなく専門性の違いですが、医師監修を謳っていても専門外だとやはりこうなってしまいます。

 

ただそれを読んだ患者さんが不安になってしまいますね、特に卵巣がんは比較的予後があっても腹水が出るにもかかわらず、1ヶ月未満とは……。

 

下記のリンクで卵巣がんの症状と緩和ケアを解説しています。

 

卵巣がんの緩和ケア 卵巣癌と早期緩和ケア