昨年度も、300名超の入院患者さんの診療をしました。
2年連続で300名超です。
がん治療の要となる病院であるがん拠点病院には2種類あります。
都道府県の枢要である都道府県がん診療連携拠点病院は全国47病院のみで、各県のがんセンターや大学病院が名を連ねています。
他にも地域の拠点たる地域がん診療連携拠点病院が304病院あります。私の勤務病院もこちらに該当します。
これらの病院が総じてどれくらいの緩和ケアの診療を行っているかのデータは、緩和医療学会から毎年報告されています。
これを見ると、一昨年度のデータでは、私が勤務しているような地域がん診療連携拠点病院(全国304病院)の緩和ケアチームが1年間に診ている患者さんの数は140(中央値)、ほぼ各県1施設しかないその県のがん診療の中枢と言える都道府県がん診療連携拠点病院(全国47病院)の診療数は279(中央値)です。
それでもさすが県のトップと言うべきか、データを拝見すると着実に診療数は増えていると思います。
多く診ることはそれだけ習熟し経験が集積されることでもあります。
それを活かし、その方に合った緩和ケアを提供すべく、努力を重ねています。