頂いたメッセージからご紹介します。

 

 

(以下メッセージ)

 

膵臓がんになってしまいました。

 

毎日みぞおちの辺りに鈍痛があります。結構痛いです。

 

これから抗がん剤の治療になります。

 

膵臓がんは進むととても痛いと聞きます。

 

知人にも、のたうちまわっていたという人がいました。心配です。

 

ロキソニンはもらっていますが全然効きません。

 

でもこれは麻薬を使うほどではないですよね?

 

これから治療ってことは麻薬は早いですよね?

 

(以上メッセージ)

 

おつらい状況ですね・・。

 

お話からは、医療用麻薬を使ったほうが良いと考えられます。

 

医療用麻薬は末期にだけ使うという誤解がありますが、がんの患者さんが、がんの進行で痛みが生じている場合は、すべからく適応があります。

 

命を縮めたり、病気に対する治療を邪魔したりはしません。

 

治療の効き具合も、痛みではなくて、画像などでちゃんと評価できますから、痛みを消したからと言って、病気の進み具合を評価できなくなるわけでもありません。大丈夫です。

 

もちろん抗がん剤などのがんの治療が効けば、痛みなどの症状が緩和されることは経験されます。

 

しかしがんに対する治療が効くまでのその間、耐えているのはとてもつらいものです。

 

先日も、これから治療に入る進行胃がんの患者さんに医療用麻薬を処方しましたが、

 

「とても痛みが良くなった」

 

と驚かれておられました。

 

病気と対峙する力を保持するためにも、痛みから解放されることが重要です。

 

比較的進行度合いがそれほどではない膵臓がんの痛みは、医療用麻薬がよく効きます。

 

しかし、高度に進行すると、近くの神経などに影響が及びますので、医療用麻薬が効かなくなってくるようならば、神経ブロックなどの有効策を組み合わせることが重要です。

 

まずはしっかりと担当医に、痛みの緩和をお願いすることだと存じます。

 

お痛みが緩和され、治療がよく効くことを願っております。

 

 

 

 

 

 

 

先日発刊されました。