星野仙一元監督がお亡くなりになったと報じられました。


深く哀悼の意を表する次第です。


様々ながんがありますが、すい臓がんは手強いがんであり、それは言われているように、見つかりにくく進行した状態で発見されること、手術できない例も多いこと、悪性度が高く進行も早いケースが散見されること以外にも、症状緩和の担当者の視点から言えば、しばしば難治性の痛みを来すことなどが挙げられます。


当初は医療用麻薬がよく効いても、がんがすい臓の周囲の神経への進展などを契機として、急に難治化することがしばしばあり、症状緩和の専門家にとってもチャレンジングなケースとなり得ます。


他にも、十二指腸など消化管に浸潤すると、吐き気や出血などの原因となり、これらも手強い症状群です。


星野元監督も、最期は穏やかにと報じられていますが、病とは大変な付き合いであったのではないかと拝察されます。


それを最後まで明かされなかったことは、「闘将」の二つ名で呼ばれる星野元監督らしいものだったのではないかと思いました。