突然の事態に驚きました。

 

 

 

 

 

アメブロドクター部門ランキング1位になっています。

 

 

確かに桁違いのアクセス数です。

 

 

ドクターの皆さんの鮮やかな写真に比べて、そこらへんで撮ったような(実際そうですが)スナップショットを使っている男性一名が、悪目立ちしています。

 

 

冗談はともかく。

 

 

輸血のことで検索されている方が多かったので、ですね。

 

 

そうです、小林麻央さんが入院されて、輸血を受けられているという記事が報じられていたので、皆さんが検索して私のブログをご覧になったようです。

 

 

それでこんなにアクセスされるのですから、小林麻央さんの影響力・発信力は本当にすごいですね。

 

 

さてあくまで一般的な話として、小林さんなど個別の例とは関係なく、述べたいと思います。

 

 

例えばがんで、状態が進んだ患者さんの場合、貧血は非常によく認められるものです。

 

 

採血をしてみると、鉄は低値でもフェリチンは異常に高い値です。

 

 

したがって、単なる鉄欠乏ではなく、実際に鉄を補っても改善しません。

 

 

がんによる慢性の炎症が、貯蔵されているフェリチンを鉄に変えづらくしているためなのですね。

 

 

また、病気が進むと、倦怠感などのだるさが出ることが通例です。

 

 

この時に貧血も合併しているため、しばしば倦怠感の原因だと解釈されることもあるのですが、実際にそうである場合もあるものの、それ以外の要因が原因となっていることも少なくありません。

 

 

例えば、腫瘍から炎症性サイトカインという物質が出ていて、あるいはホルモン異常などから、倦怠感は生じているとされています。

 

 

ゆえに、輸血の対象に全例がなるわけではありません。

 

 

貧血の指標であるヘモグロビンが6~7を切る場合に、症状緩和に寄与するかどうかを事前・事後に十分確認して、輸血は為されます。

 

 

もちろんそれで倦怠感などが改善する場合もあれば、そうではない場合もしばしばあります。

 

 

前者ならば様子を見ながら適宜継続する場合もあり、後者ならば他の緩和手段を考えることになります。

 

 

あくまで症状緩和に役立つか、ということが重要な考え方の基準になります。

 

 

もちろん病院では、倦怠感などの原因が何かを突き止めるべく検査し、複合的に対処を行います。

 

 

ただこと終末期、その中でも後期という状態に限っていうと、輸血の効果が限定的なことは多いです。

 

 

概して真面目な(?)ブログですが、せっかく皆さんが閲覧されているということもあり、書いてみました。