アメリカからすれば日本も不思議な国に映るのでしょうが、

 

 

現地在住ライターだから書けた

 

 

米国〈医療マリファナ〉本当の話

 

 

という記事が面白いです。

 

 

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/16/102800014/103100001/?P=1

 

 

「米疾病対策センター(CDC)によれば、2014年のオピオイドによる中毒死(含・ヘロイン)は全米で28647名。365日で割れば、1日あたり78人もが死亡している計算になる。また、これらの中毒死の中には、医師の処方箋がきっかけだったケースも珍しくないという」

 

 

とありますが、日本では医師の処方箋がきっかけのオピオイド中毒死は皆無に等しいのでは。

 

 

著者も骨折で、知らずに医療用麻薬が出され、「胃痛と吐き気が激しく」とあるように、日本の医療用麻薬使用では常識的な吐き気止めの併用が為された形跡は文章中からは感じ取れず、(アメリカでは)ありふれた薬だからこそぞんざいな処方をされている印象があります。

 

 

では医療大麻も普及しているのか、というとさにあらず。

 

 

国全体の法(連邦法)では「医者がマリファナを患者に処方することも、患者が服用することもできない」のです。

 

 

それなのに州の法律では、医療大麻のみならず、嗜好品としての大麻もOKな州がある。

 

 

『一方、カリフォルニア州には「医療用マリファナ法」があり、医療目的のマリファナを認可している。2つの法は明らかに矛盾する。それ故、州内でマリファナを使用したにもかかわらず、連邦機関により医師や患者が逮捕されるという事態が起きうるのである』(引用)

 

 

「医療用マリファナ推薦書」を得れば、容易に大麻を入手できるのですが、

 

 

「健康な人でも、不眠を訴えればほぼ100%推薦書をもらえるわ」(引用)

 

 

というわけで、それを「マリファナ薬局」に持っていけば、マリファナを購入できるのだそうな。

 

 

大体、依存性が少ないという主張から、なぜ嗜好品として導入すべきになるのかさっぱりわかりません。運転への影響が知られていますし、一般の人の大半には危険を増やすだけではないかと考えます。

 

 

もちろん医療用としての期待はこれからもあると思います。

 

 

 

そして(これは別記事ですが)アメリカのマリファナ合法化をメキシコの麻薬カルテルはビジネスチャンスと見ているのだそうな。

 

 

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/16/053000008/060300003/?P=3

 

 

「アメリカでマリファナ合法化が広まり、その圧力が日本に及べば、マリファナは健康に害がない、タバコより安心みたいなことを言われかねない。一時、脱法ハーブ(危険ドラッグ)が話題になりましたが、マリファナで酩酊した奴が車を運転しているシーンを想像してみてください。薬物だからと遠ざけるより、合法化されたら、それなりの取り締まりをできるやり方を今から考えないといけませんよね。」(引用)

 

 

見習うべきところとそうではないところは、引き続き厳選していく必要があるでしょう。

 

 

それでは皆さん、また。