インターネットにある記事が掲載されていました。



姉弟 生きた証 道徳教材に 太田生品小で完成式典



群馬県の太田市に小学生の姉弟がいました。



姉の大河原歩希さんは「若年性特発性関節炎」、弟の光希君は「線毛機能不全」



ともに難しい病気で、姉弟ともに4歳の時に診断されたそうです。



(引用)「2人とも学校が大好きで、歩希さんは不自由な指で鍵盤ハーモニカやリコーダーを吹けるようになるほど練習を重ね、光希君は亡くなる3週間ほど前に強く希望して登校し、友人と校歌を歌った。2人は弱音を吐くことなく病気と闘ったが、歩希さんは2014年12月、光希君は15年3月に短すぎる生涯を終えた」



歩希さんは10歳、光希君は8歳であったそうです。



リンクの記事の写真は、姉弟のご両親です。手にしているのが、姉弟の闘病や学校生活を学校の先生や病院の医師・看護師らの協力を得て制作した本だそうです。



私たちはいつその時を迎えるのかはわかりません。



知らないからこそ、生きていける部分もあるでしょう。



けれども10歳やそれ未満というのは、いかにも早過ぎると思います。



ただ親友の小塚樹里さんが「歩希ちゃんはすごく頑張り屋さんだった。2人のやり残したことを精いっぱいやりたい。ずっと見守っていて」と式典で語ったように、病気と向き合いながらも、前向きに生き続けた姉弟の姿は、周囲の若い心にも多くの励ましと気づきを与えるものであったのではないかと感じました。



姉弟は凝縮した人生を完結させたのだと思います。



誰しも逆境がない人はおらず、それぞれがそれぞれの悩みや苦難を抱えています。


しかし長くはない人生においても与えられた環境で前向きに生きようとした若い姉弟の姿は、彼女らよりずっと年長な私たちにも気づきを与えてくれると思いますし、また彼女らの生を刻印した教材は若い心に様々なことを教えてくれることでしょう。