皆さん、こんにちは。大津です。



それにしても流れてくるニュースは、どうしようもないものばかりですね。



そのような内容がインパクトが強いから、記憶に残るのかもしれませんが。



北朝鮮は「水爆」


IS打倒のために協力しあわねばならない国々は仲違い。


シャルリーエブドは懲りずに銃を担いだ血まみれの「神」


ジ・エゴイズム。意地のはり合いで幼児性がむき出しです。


それで誰が犠牲になるのか、というといつでも弱者です。


難民船転覆、2歳男児死亡 ギリシャ沖、今年初の犠牲


新刊では、第二次世界大戦後に朝鮮半島の北に留めおかれた赤尾覚さんの手記を引用させて頂きました。





第二次世界大戦後、満州や朝鮮半島に取り残された方たちは、厳しい運命を背負いました。


実に2万4千人もの日本人が朝鮮半島北部で亡くなったとされています。


赤尾さんは当時14歳でした。


そした赤尾さんのご家族にも様々な悲しい出来事が降りかかります。


私が赤尾さんの手記を知ったのは、ある患者さんがそのコピーを見せてくださったからでした。思春期であった赤尾さんの目を通して語られる文章は哀切な響きを帯び、赤尾さんのお母さんの言葉は心を震えさせます。


コピーを見せてくれた方も東京大空襲を経験されました。戦時中はおびただしい死を目にされたそうです。


くだらない争いのせいで、これまでどれだけ多くの命が失われたのでしょうか。どれだけ多くの若者や子供たちの命が失われたでしょうか。


一日一日を大切に過ごされている方たちと伴走させて頂いている身としては、自分のことしか考えていない国や為政者が、少しでもまともなものに生まれ変わってほしいと願うばかりです。


結局は、人自身が変わらなければいけないのだと思います。




文章を引用するにあたり、茨城県でご健在の赤尾さんは快くご許可をくださりました。この場でも深く感謝申し上げる次第です。ありがとうございました。


一人でも多くの方に読んで頂いて、死と、その裏側にある生命の大切さを感じてもらいたいと願います。


それでは皆さん、また。
失礼します。