非小細胞肺がんにニボルマブ(オプシーボ)適応承認がされたようですね。



12月17日付だそうです。



ニボルマブは免疫チェックポイント阻害剤という今までとは異なった作用機序を持つ薬剤です。



ごく簡単に言いますと、がん細胞が免疫細胞に対して「攻撃できなくする仕組み」を持っているのをうまく妨げることで、免疫細胞ががんを攻撃できるようにする治療です。



「免疫」という名前が付いているからややこしいのですが、これまでの怪しい免疫治療とは違う薬効が期待できる治療です。



はたして症状緩和に関してもどれくらい寄与するのかが、現場の緩和ケア担当者としては気になります。また副作用に関してもそうです。



これまでは悪性黒色腫という比較的頻度が少ない腫瘍の適応だったのですが、新たに承認された非小細胞肺がんの患者さんの数はとても多いので、私のような緩和医療医もニボルマブを使っている患者さんを拝見する機会が増えると思います。


腫瘍治療の専門家と協働して、しっかりと患者さんを拝見させて頂き、患者さんとともに、生活の質が保たれた長生きを目指していきたいところです。