皆さん、こんにちは。大津です。



このブログをご覧になっている方は患者さんやご家族も多いと思います。



以前内科医のNATROM先生(なとろむ先生)の『「ニセ医学」に騙されないために』という本を読み、大変勉強になりました。








進行がんの方や、あるいは終末期が迫った方などにとって、代替医療は他人事ではない問題になることもあるでしょう。


「やればやるほど良くなる」とそれらのものに飛び込む前に、どうか上の本のような書籍を読まれておくと良いと思います。


今回の記事『川島なお美も実践した「代替医療」ニセ医学に詳しい医師が、その功罪を明らかに』も、皆さんもぜひご覧になっておくと良いでしょう。



代替医療が信頼できるかどうかを見極める、手軽な方法はありますか?


という問いに対して、先生はポイントを絞ってわかりやすく解説しておられます。


◯ まず第一に〈標準的な医療を否定するところ〉は避ける

◯ 第二に、あまりにも高額な代替医療は避けた方が無難


確かにその通りだと感じました。


最近は代替医療の中に、「緩和ケア」の効用をうたうところも出て来ているようです。いざなうほうも進化しているのですよね。どのような分野も売り方は巧妙化しています。


ただそのような「緩和ケア」をうたう代替医療は、もちろん、標準的な緩和ケアではありません。効かない可能性が高いです。


病院の緩和ケアチーム、緩和ケア外来、ホスピス・緩和ケア病棟、緩和ケアができる在宅医などが、標準的な緩和ケアの実践者です。


ぜひ皆さんの周囲にもお伝えして頂ければ幸いです。


怪しい理論や療法に心底絡め取られてしまって、結果として人生の後半の時間が、締めの時間が苦痛で彩られてしまうことがないように。時折そのような方をみるこの現場で働いているからこそ、私はそう思います。


よろしくお願いします。