夜になって、激しくはないものの、しとしとと音を立てて降り続く雨は涙雨のようです。


今井雅之さんが、がんでお亡くなりになってしまいました。


今いくよさんも。


悲しいニュースの1日でした。


お二方に深く哀悼の意を表します。


今いくよさんが少し前にテレビに出ていらして、100歳まで漫才をしたいと仰っていた時、私は胸がしめつけられそうでした。


そしていま、看取られたくるよさんの心中を思って心が痛みます。


100歳まで、は二人の夢であったからです。



病気が発覚したのち、今井雅之さんは、梅澤富美男さんに、『大腸検診に行ってください』と勧め、それで梅澤さんはポリープが見つかったそうです。


今井さんご自身は頑健で、検診に行かれず、病となられた後に思うところがあったのでしょう。


誰も、なかなか、病気にならないと気がつかないものなのです。


先日、たまたま映画『ストロベリーナイト』を観て、まだ威風堂々とした今井さんの姿をみて、私はこう思いました。


映画は2013年1月の公開。ならば、撮影は2012年。今から丸3年前。


このときに、大腸内視鏡検査を、もし、受けていたら。


ifの世界は成り立ちませんが、今井さんは亡くならなくて済んだ可能性が高いと思います。


今いくよさんも進行してからの胃がん発見でした。


検診は確かに万能ではありません。


すい臓がんなどの早期発見が難しいがんや、卵巣がんのde novo発がんなど突然発生するものは、検診をしていても難しい場合があります。


しかし、早期発見で救えるがんもまたあるのです。


胃がんや大腸がんは内視鏡があるため、検診で発見でき、治療できる代表的ながんです。


いくつかの媒体は両論併記の名のもとに何でも伝えようとしますが、このような重い当事者の声があるなかで、どの検診も何の役にも立たないというような論者の意見を定期的に検証なく取り上げてきたのはどうなのでしょうか。


市民である私たちが、しっかり情報収集せねば、現代の標準的対応で助かる命も失ってしまいます。


今井さんが最期の時間を過ごされたのは6つめの病院だったそうです。


4月の会見時も色濃い悪液質が見て取れました。


夜の痛みを取ってもらえないと発言にありました。


抗がん剤の治療もかなり厳しいと仰っていましたが、私の勤務している病院の化学療法中の大腸がんの患者さん一般と比べると、過酷さが際立っていました。


自身の選択が未来と結末を大きく変えることを、私たちは重く受け止める必要があると改めて教えてくださっている事例であると思います。


私たちのこの命は、ひとつだけです。


信頼できる医療や医師を見極め、適切なパートナーシップを築くことが、命を守ることになると思います。


この命、大切にしていきましょうね。


それでは皆さん、また。
失礼します。