皆さん、こんにちは。大津です。



このたび、ブログをお読みくださっている読者の皆さんが1000人をこえました。


いつもお読みくださりありがとうございます。


始めた頃は、1日に3人や5人くらいの方がご覧になってくだされば「今日はよく読んでもらえたなあ」という状況のブログでした。


継続は力なりと感じます。


私が内科医からホスピス医に、緩和医療の道に進んで、今年で10年になりました。


正確には2005年の6月から京都の日本バプテスト病院にお世話になることになったので、間もなく最初の10年が完遂し、新しい10年(?)が始まります。


ホスピスは、やはり勤務してみないとわかりませんが、非常に勉強になる場所であり、また多くの優しく明るく頼もしいスタッフに支えられていました。


以前のブログ記事でも触れましたが、当時ともに働いた方の中の何人かは既にこの世におられません。


10年の時はあっという間でありましたが、確実に時は過ぎ、様々な方、医療者と患者さん、ご家族の方と、ともに時間を過ごさせて頂きましたことに、深く感謝する日々です。


大学病院の勤務も同様に6年めを迎えます。


現在、東邦大学医療センター大森病院の緩和ケア科への新規紹介患者数すなわち新たに紹介されて緩和ケアチームが関与している数(入院の方)は東京の全病院の中で5番目の多さとなっており、がんセンター、順天堂大、がん研、日赤に次ぐ診療数となっております。


もちろんこれは各診療科の先生や、病棟で努力している看護師の皆さん、多くの方々に支援を賜ってのことで日々感謝しております。


10年前とくらべて、一般の方の緩和ケアへのご理解もずいぶんと進んだと感じております。


けれども一方で、まだまだ「緩和なんて言葉はうちの家族には使わないでほしい」という言葉も聴きますし、いくら正確な情報をお伝えしても医療用麻薬を誤解されたままの患者さんやご家族もいらっしゃいます。


何事も一朝一夕に変わることはなく、蓄積する年月が、緩和医療や緩和ケア、医療用麻薬に対する理解をより深めたのと同様に、またその流れが進んでいくことを心から願い、そのためにも引き続き正当な情報をこのブログも含めて様々なところで発信していきたいと存じます。


それでは皆さん、また。
失礼します。