皆さん、こんにちは。大津です。



皆さんもご存知だと思いますが、読売新聞の医療サイト『ヨミドクター』で、緩和医療のことや終末期医療のことについてコラム連載をしています。
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専門家に聞きたい!終末期と緩和ケアの本当の話


毎週木曜日が更新です。


そういえば・・と日付を確認してみると、最初のコラムは2013年10月10日のものでした。


そう、おかげさまでヨミドクターコラム連載開始後1年となりました。


1年も続けられたのは愛読してくださる方々のおかげさまと感謝しております。ありがとうございます。


最近はヨミドクター→こちらのブログを知る→メッセージを頂戴する、そのような機会も増えました。


また私の知る限りを越えて、同コラムを利用してくださっていることを嬉しく思っております。


ここしばらくの間にも、いくつかご紹介賜っています。


(次に挙げるのは、直接お会いしたことがない皆さまであり、引用等に問題があれば遠慮なくご連絡ください)


◎「生き続けてやる肺癌オヤジのつぶやき」さんの
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この記事「サイトの紹介です」

47歳の方です。

(以下引用)

書かれているドクターのようなドクターが
地方の病院などに増えてくれれば緩和ケアももっと良くなると思うのですが

病院には緩和ケアのポスターなど貼られてますが…
どこも終末期にしか機能してないように思います
《がんを宣告された時から緩和ケア》
なんて言葉は死語になってますし(地方では)

(以上引用)

ずしりと重い、「《がんを宣告された時から緩和ケア》なんて言葉は死語」という現状報告です。

確かにどこに赴いても、「緩和(専門)の医者がいてくれれば・・」という話を伺います。


今度改訂になる『世界イチ簡単な緩和医療の本』や『間違いだらけの緩和薬選び』を活用頂いて、少しでも緩和薬の巧い使い手が増えてくれることを願うばかりです。


もちろん『緩和ケアマニュアル』(淀川キリスト教病院編)、『がん疼痛治療のレシピ』(的場元弘著)、『緩和治療薬の考え方、使い方』(森田達也、白土明美著)、『がん疼痛緩和の薬がわかる本』(余宮きのみ著)など、一般科の医師ならば一日で読める実戦的かつ実践的な良書もたくさん出ています。

緩和を専門と(し、フルタイムの専従と)する医師が増えることは今後も難しそうなので、一般科の医療者が基本的な緩和ケアを実践してくださることが変わらず重要であり、そうしてくれれば「診断された時からの緩和ケア」がより充実すると思います。



以前も紹介させて頂いた、

◎ ロッキングチェアに揺られて 再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

ロッキングチェアさんの
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この記事「2014.9.25 緩和ケア外来で、セカンドオピニオン外来で・・・何が悩みなのか」

なんと200万PVを超えられたとか。すごいですね。


(以下引用)

そう、再発がん患者を長くやっていると、治療が上手くいっている時は良いけれど、ちょっと陰りが出てきたとか増悪が見られたという時には、気持ちが揺れる人が大半だろう。遺された命の時間に直結しているわけだから、何があっても動じない、というわけにはなかなかいかないのではないか。

 先生の次回のコラムがどう展開するのか予想するに、必ずしも患者は効果に疑問云々で悩んでいるのではない、ということが読みとれる。それよりも家族との関わりや、がんを抱えて生きていくあり方といった問題に悩まれているようだ、と。

(以上引用)

私がコラムでした質問の答えを予想くださったのですが、「がんを抱えて生きていくあり方といった問題に悩まれている」、まさに正解でした。

誰にとってもほとんど経験がないこと。

だからこそどう過ごして、そしてどう生き、どう向き合ったら良いのか、それを皆さんが悩まれるのです。もちろん周囲の方も同様でしょう。


(大津註:患者の)「悩みは“孤独”なのではないか。」(同ブログ同記事より)

自身の体験は究極的には自身しかわからない。その孤独と向き合わねばならないこと。

これはまさしく病を持って生きる方の大変さでありましょう。



最後はちょっとおもしろいブログ


◎ 「無趣味で人付き合いが苦手な女医の家計簿」さんの
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この記事

ヨミドクターで近藤誠さんの「がん放置療法」について触れた記事を紹介くださっています。


Autor:くるみもち
趣味なし、友達なし、自信なし。イケてない女医(31)の、家計や日々の記録です

とご紹介にはありますが、言葉の使い方が面白くて、とてもイケている(と私は思います)。

様々なことの説明が優れていて、きっと実臨床でもこの説明力とユーモアでわかりやすく患者さんに接してくださっているんだろうなと感じます。



さて、新しい本

『大切な人を看取る作法』

を今月発刊させて頂くことになりました。

自分がひとたび家族として、知人として、介護者として、医療者として、亡くなってゆく方と接することになったら、あるいは看取ることになったら、何を考え、どう動いたら良いのか、それを概説した本です。

類する本との違いは、「看取りに医療は不要」的なものではなく、「より良い時間を過ごして頂くために必要な医療・ケア」「看取りの際に必要な医療・ケア」と、「控えたほうが楽になる医療・ケア」をバランスよく描くようにしたことです。

以前に終末期や臨死期にも非常に濃厚な医療をしてきた立場からすると、”看取りに医療は不要”なのかもしれませんが、そのセンセーショナルな言葉から、医療は百害あって一利なしと捉えられることがあってはいけないと思います。私は「医療は看取りに必要」だと思います。ある医療は必要で、ある医療は不要、それが正解なのだと考えます。

ホスピス医や在宅医として、多くの患者さんの看取りに携わらせて頂いた経験から、一般の方が、あるいは専門職が、どのように考え、どのように捉え、そしてどう対処すれば、悔いが少ない看取りとなるのか、それを最新の考えを元に記しました。とはいえいつも通りで、一般の方ももちろんわかって頂けるように書きましたので大丈夫です。

こちらも応援頂ければ幸いです。『傾聴力』の大和書房さんからです。


それでは皆さん、また。
長文を最後までありがとうございました。
紹介したブログもぜひご覧になってみてください。
失礼します。