【一般の方向け】
皆さん、こんにちは。大津です。
CHAGE and ASKAのASKAさんが逮捕されましたね。
CHAGEさんは感づいていて、「薬はもうやめろ」と言い、仲がこじれたという報告もありました。
↓↓
「ASKA薬やめろ」Chageとケンカ
一度依存を形成すると、改善はかなり難しいと言われています。何とか通常の生活が送れるように復してもらいたいですね。
それにしても、こちらは少し予想していたことなのですが・・・。
「いやあ、ASKAも”ケシ”のごやっかいになっていましたか」等と、覚せい剤と麻薬を混同する反応が見られたことです。
皆さんもご存知かもしれませんが、ケシが原料のモルヒネやヘロインとは異なり、覚せい剤は化学物質を合成して作られるものであり、ケシが原料ではありません。
また覚せい剤と麻薬の作用を似たように漠然と捉えていらっしゃる方がいますが、異なります。
中枢を「興奮」させる薬剤と「抑制」する薬剤の2つがあるのですが、覚せい剤は前者に当たり、麻薬は後者に当たります。
医療用麻薬も、ハイテンションになる、元気になる、というような作用を直接的に示すことはまずありません。もちろん痛みが緩和されれば元気に見えることはありますが。
痛みがかなり激しいため、精神的に不安定であった患者さんが、ちょうどその時にモルヒネを服用していたため、「モルヒネで頭がおかしくなった」と表現される事例もありました。しかし放射線治療で痛みが大きく改善し、その後もMSコンチン(モルヒネ製剤です)を継続して服用しましたが、全く精神的な異常を認めませんでした。
すなわち痛かったから気持ちが著しく不安定だったことが原因であり、モルヒネでおかしくなったわけではないのです。もっともそのように誤解されがちなのが、医療用麻薬とは言えます。
また様々な知見の集積で、少なくともがんの痛みがある方には、医療用麻薬を使用しても依存は形成しないと言われています。精神依存(簡単に言うと、一般の方が依存という言葉から想起する”やめられない”感覚)、身体依存(中止すると離脱症状が起こる。一般の方が表現する”禁断症状”という言葉に近い。なおアルコールなども身体依存があります)の双方を起こさないとされています。
実際に、私もがんの患者さんで医療用麻薬を使用して、依存を形成した事例はほとんどありません。
ただその例外は、指示に従わず適当に医療用麻薬を服用している事例です。そのような場合は、もちろん安全性が保証できません。
少なくとも標準的な医療用麻薬治療に則している限り、大変な事態に陥ることはかなり少ないとみて良いでしょう。
覚せい剤事件が報じられると、医療用麻薬が誤解される事態は避けたいと思います。
それでは皆さん、また。
失礼します。
皆さん、こんにちは。大津です。
CHAGE and ASKAのASKAさんが逮捕されましたね。
CHAGEさんは感づいていて、「薬はもうやめろ」と言い、仲がこじれたという報告もありました。
↓↓
「ASKA薬やめろ」Chageとケンカ
一度依存を形成すると、改善はかなり難しいと言われています。何とか通常の生活が送れるように復してもらいたいですね。
それにしても、こちらは少し予想していたことなのですが・・・。
「いやあ、ASKAも”ケシ”のごやっかいになっていましたか」等と、覚せい剤と麻薬を混同する反応が見られたことです。
皆さんもご存知かもしれませんが、ケシが原料のモルヒネやヘロインとは異なり、覚せい剤は化学物質を合成して作られるものであり、ケシが原料ではありません。
また覚せい剤と麻薬の作用を似たように漠然と捉えていらっしゃる方がいますが、異なります。
中枢を「興奮」させる薬剤と「抑制」する薬剤の2つがあるのですが、覚せい剤は前者に当たり、麻薬は後者に当たります。
医療用麻薬も、ハイテンションになる、元気になる、というような作用を直接的に示すことはまずありません。もちろん痛みが緩和されれば元気に見えることはありますが。
痛みがかなり激しいため、精神的に不安定であった患者さんが、ちょうどその時にモルヒネを服用していたため、「モルヒネで頭がおかしくなった」と表現される事例もありました。しかし放射線治療で痛みが大きく改善し、その後もMSコンチン(モルヒネ製剤です)を継続して服用しましたが、全く精神的な異常を認めませんでした。
すなわち痛かったから気持ちが著しく不安定だったことが原因であり、モルヒネでおかしくなったわけではないのです。もっともそのように誤解されがちなのが、医療用麻薬とは言えます。
また様々な知見の集積で、少なくともがんの痛みがある方には、医療用麻薬を使用しても依存は形成しないと言われています。精神依存(簡単に言うと、一般の方が依存という言葉から想起する”やめられない”感覚)、身体依存(中止すると離脱症状が起こる。一般の方が表現する”禁断症状”という言葉に近い。なおアルコールなども身体依存があります)の双方を起こさないとされています。
実際に、私もがんの患者さんで医療用麻薬を使用して、依存を形成した事例はほとんどありません。
ただその例外は、指示に従わず適当に医療用麻薬を服用している事例です。そのような場合は、もちろん安全性が保証できません。
少なくとも標準的な医療用麻薬治療に則している限り、大変な事態に陥ることはかなり少ないとみて良いでしょう。
覚せい剤事件が報じられると、医療用麻薬が誤解される事態は避けたいと思います。
それでは皆さん、また。
失礼します。