【共通】



今日はヨミドクターの更新です。
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専門家に聞きたい!終末期と緩和ケアの本当の話

引き続きよろしくお願いします。


アメリカ国営放送であるVOAに緩和ケアの記事が掲載されています。
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Relieving Pain and Suffering for Millions(英語)


それによると


(世界中で)緩和ケアを必要としている人のうち約10人に1人しか受けられていない

◯緩和ケアを必要としている人の80%は高所得国以外に住んでいる

緩和ケア(を受けるの)は人の権利である


と記されています。

「人の権利」、強い表現ですが、まさしくそう思います。


また

◯緩和ケアが必要な人の1/3はがんであり

残り2/3は進行性の心臓・肺・肝臓・腎臓・脳の疾患、そしてエイズ、多剤耐性結核である

と述べられています。

つまり緩和ケアの対象は当然がんだけではない、しかもがん以外が総数としては多いと示されているのです。


ちなみにリンクが貼ってある報告書を読んでがっかりしたのは

「その必要性にも関わらず、緩和ケアは北米、ヨーロッパ、オーストラリア以外の世界中で発達不十分である」(p4)

と記されていること。

に、日本は・・・。

悔しいですね。

日本は入っていないのです。

<付記>
報告書での、世界の緩和ケア発展度では最高レベルの20国の1つに入っていました!

良かったです。



以前パキスタンに行った際は、緩和ケアという言葉を医学生は知りませんでした。

確かに、もっと世界中で正当な緩和ケアを受けられる方が増えないといけませんね。

まだ日本は(都市部においては特に)「本来緩和ケアにかかろうと思えばかかれるだけ」マシな状況かもしれません。

周囲の反対(!)を押し切り緩和ケアにかかった患者さんもたくさんいます。

緩和ケアは終末期にのみ行うものではないので、少なくともがんの患者さんは緩和ケアにかかれて当然なのですが、現実は残念ながらそうでもないのです。

さらなる情報の周知が求められていると思います。ぜひともヨミドクターの連載もご参照頂ければと思います。
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専門家に聞きたい!終末期と緩和ケアの本当の話



寒い日々が続きます。
皆さんもどうかお身体にはお気をつけください。
それではまた。
失礼します。