今日はセンター試験です。


今年は56万672人が受験するそうです。


昨年お世話をさせて頂いた何人かの患者さんの息子さん、娘さんも試練の時を迎えます。


きっとお父さん、お母さんが見守っていると思います。


どうか皆さんに大きな運が降りてきますように。

自分がやって来たことを信じて、全力をぶつけてください。


僕が受験したのはもう約20年前になります。寒い日でした。

得意で自信があった国語は、医学部受験生にあるまじき惨敗。

同じく絶大な自信があった世界史も今ひとつの出来でした。

けれども本番どうなるか不安が残った数学ではノーミス、英語では1問ミスに留めることができ、首の皮一枚でつながりました。

得意な科目で失敗し、そうではない科目がうまくいく。それこそ試験なのかもしれません。

水もので、失敗の可能性が誰にもありますが、誰にも大成功の可能性があるということです。


昨日は阪神・淡路大震災から19年目でした。

19年前、それは僕の受験の年でもありました。

僕は関東在住だったので、午後テレビで大変な事態となっていることを知りました。

その年はD日程が設けられましたが、受験でも大変なのに、被災地の受験生はどれだけ大変なことだろうかと思いました。

それでも、神戸居住で被災し、それを乗り越えて医師になった同級生がいます。

長田区で被災し、その打撃の大きさからその年は運に恵まれませんでしたが、翌年晴れて医学部に合格し、医師になった後輩もいます。

生涯を見通した時に、今の苦難はけしてハンデを意味しないと、僕はそう思います。


素晴らしい春が来ますように、まずは初戦を飾ってください。

受験生の皆さんの健闘を、そして関わらせて頂いた患者さんのご子息の成功を、心からお祈りしております。