【共通】


「高2で白血病、1年4カ月間の入院生活…18歳タレントが闘病語る」という印象的な記事がありました。


産経新聞の記事です。


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タレントの友寄蓮(ともよせれん)さんのご病気は急性リンパ性白血病でした。


いくつか引用させて頂きます。


<以下引用>



『抗がん剤は芽球と一緒に良い細胞も壊すため、一定の回復を待ち、次の抗がん剤という治療の中で、とにかく体調の良いときが全くない。39度台の高熱が1週間とか、帯状疱疹(ほうしん)で左半身が水ぶくれになるとか、鼻血が8時間出続けるなど、副作用という副作用は全て経験しました。顔が腫れ上がる「ムーンフェース」になったら、鏡を見ても自分とは分からない。

 病院に泊まり、付き添う母を責めてばかりいました。抗がん剤に殺されると思うほど苦しくて心が折れ、3カ月目には看護師さん相手に大泣きしたんです。千羽鶴をくれた友達は修学旅行中で、きっと笑って過ごしている。何か悪いことをしたのか、神様は罰を与え、私一人苦しんでいると思い詰めた結果です。それを機に、看護師さんにも「つらい」と言っていいと分かり、心を開くようになりました』


<以上引用>



血液疾患の抗がん剤治療の大変さと、病者の苦悩、そしてそれを看護師に吐露したことで少し楽になったことが率直に綴られています。



<以下引用>


『退院できたのは25年3月。高校は入院中の提出物で卒業が認められたけれど、卒業式には出られなかった。直前に病棟で仲良しだった女の子が亡くなったショックも重なり、家に引きこもりました。発病前は明確な目標もなく、ぼんやり芸能界に憧れ、タレント養成所に通っていたけど、熱中するものがない。それでも卒業したら進学して、と思っていたのが病気で一転した。

 でも、気づいたんです。入院中は明日死ぬかもしれない死の恐怖があったけど、何をしたらいいと悩むのは、未来への不安が原因だと。闘病経験からの座右の銘は「明日死ぬと思って今日を過ごし、未来を生きると信じて今、努力する」。今は何をやっても楽しいし、自分に合う何かを見つける努力の最中で、舞台やドラマへ挑戦する機会をいただき、頑張っています』


<以上引用>


前の文章も含めて、人は病気で「当たり前のようにあったもの」を失う一方で、必ず何かを見つけることが示されていると思います。友寄さんは自らの悩みの根本も見出しています。


「病気にならねば気がつくことが出来なかった」

そのような声をたくさん拝聴してきました。

新しい発見がそこにあるのだと思います。

当ブログの読者さんも含めて、そうやって新しい大切なものを見つけられた方がたくさんいらっしゃいます。病気はけして絶対的な悪ではないとうかがわれます。


<以下引用>


『今は闘病を支えてくれた家族から無償の愛が何かを教えられたとも思うんです。病院の先生や看護師さんにも恩返しができるとしたら、私が行動し、思いをかなえることなんだと信じています。』

<以上引用>


支えてくれる家族こそ「愛」そのものですよね。

そして「病院の先生や看護師さん」は友寄さんが「行動し、思いをかなえる」と進まれていることに、嬉しさを感じているのではないでしょうか。