【共通】


皆さん、こんにちは。大津です。


今日はこれから雨になるようですね。


まだ静かな一週間の始まりです。


週末土曜日は緩和ケアの研修会に講師として参加してまいりました。

今年最後の、そして三週連続最後の、緩和ケア研修会でした。


それにしても目を見はったのは、若手医師の優秀さです。

教育制度がしっかりし、素晴らしい指導者がいる病院で育っているからなのでしょうが、既にダイヤの(原石から変容して)光を放っている若手医師が少なからずいました。


優秀な医師は、医師になって数年で既に何らかの光を放っているものです。

例えば診療録の記載などでうならされることもあります。ここまで掘り下げたか、と驚かされるのです。

今回の研修会でも、プレゼンテーションの説得力や、様々な意見を集約してゆく進め方に、歳を重ねた医師顔負けの素晴らしさをみました。


次代を担う存在は確実に育っていると感じました。

これを感じると、若手を脱しつつある世代以上、もちろん私にとっても大きな励みになります。



別の話ですが、意外にも皆さん、ヨミドクターの連載を読んでくださっているのだと思いました。本当にありがとうございます。

週末、何度か「読んでいます」と仰って頂き、またヨミドクター編集部に届いたメールも拝読させて頂いたからです。

今週の記事はこちらです。
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私が緩和ケア医になった理由

人には様々な能力があり、様々な役目があります。

皆が皆緩和ケア医になってしまったら、それはそれで大変なことになってしまうでしょう。

内科医も、外科医も、産婦人科医も、小児科医も、まとめてしまってはいけませんが、他の科の医師も、どれも社会に必要な医師です。

もちろんそれらの「治す」科の先生方にも緩和ケアの基本は知って頂きながらも、さらに、患者さんのQOLを考え、病院全体でQOLを配慮するという土壌を作り上げる緩和ケア医が「ともに」働いてゆくということが重要なのです。

ゆえに、もちろんなことですが、私は緩和ケア医が一番、などと思ったことはありません。今回の連載の記事もそのようなつもりで書いたわけでは当然ありません。

「治す」科の先生と緩和ケア医が協働することが、未来によりふさわしい医療を為す大きな力となるのだと思っています。

緩和ケア医もどんどん増えてもらいたいですが、しかし私の経験では、緩和ケアチーム中心の働き方ならば、専門の緩和ケア医はそれほど数は多くなくて良いと思います。むしろ数は多いと、細かな意見の違いなどが出てストレスが増えるなど難しい問題もあります。

量よりも、それぞれの病院において、臨床の力があり、臨床に重きを置いている緩和ケア担当者が数は少なくても存分に活躍することが重要だと思います。


それでは皆さん、また。
いつもありがとうございます。
失礼します。