本日、ヨミドクターの更新です。
いよいよ緩和ケアの話に入って参ります。
WHOの新しい定義が出て既に11年。
それなのに定義に即して変わっていない緩和ケアの現状があります。
最新の緩和ケアについて皆が知ることが重要です。
【共通】
本当に申し訳ありません。
誰に謝っているかというと、患者さんやご家族です。
病気のことを書いたので、皆さんに心配をおかけしてしまいました。
皆さんにお伝えするかどうかとても悩んだのですが、例えば受診で来られた際に私が対応できなかったりなどが続けば、皆さんもどうしたことかとお思いになるのではないかと考え、公表した次第です。
けれどもおかげさまで、後遺症は残りましたが、非常に元気です。診療もほぼ問題なく行えるようになりました。
ですので、どうか遠慮せずに従前どおりおかかり頂ければと思います。
昨日、「病気と聞いていたから連絡するのが悪いと思って」と患者さんのご家族からお伝え頂き、本当に申し訳ないことをしたと思いました。
もう大丈夫ですので、遠慮なく何でもご相談ください。
元々小さい頃に身体が弱かったこともあり、病院とは友達のようなものでした。
おかげさまで、患者としての病院をよく知ったまま、医者になりました。
これは、けして多くない、双方の立場を知るもの、だからこそ双方の立場をつなぐものである存在となり得る状況であったということです。
患者の視点から見ると、医療には様々な問題があることがわかります。
一方で医者の視点から見ると、患者さんの(医療への不信から)「抗がん剤は効かない」などの極論に絡め取られやすいことなど、様々な問題があることも事実です。
最近は「患者さんがよく主張されるようになった」のは良いことなのですが、明らかにご自身の苦痛を強めるであろう選択を強硬に主張し若手医療者が振り回されたり、医者や看護師にご自身の印象を元に「来るな」と担当交代を要求したり、やや行き過ぎの事例も散見されるようになりました。
お互いの立場を理解し、お互いに礼儀正しく接する必要があります。
システムの変革も大事ですが、現場で大切なのはこのようなアナログなことなのです。
エビデンス(知)を重んじながらも、診療・ケアは情と感性をもって(つまり異なる要素を併用してことに当たらなければ患者さんの満足にはつながらない)、という厳しい課題が医療者には突きつけられており、それが「たくさんみなければいけない」システムである中ではなかなか難しいことも患者さん側は知っておかねばなりません。
どちらにも問題がある、と指摘すると、双方から好まれません。
私は医療者と患者さん、双方の利益を代弁しているのに、「どちらを応援しているのか不明確」などと言われることもあります。実際にそのようなそれぞれの問題点と解決策を示す本を出そうとした際も、どちらに向けて書いているのかわからないから出せない、と言われました。
しかしそうやって、売るためにワンサイドの見方ばかりの本や情報が出るから、世の中を白黒で捉えるようなものの見方が広がってしまうのだと私は危惧しています。
いや私はすっきりしたいんだ、だから白黒はっきりした情報が好きなんだ、という方もいるかもしれませんが、それはあくまで娯楽として捉えて、それを世の真実だと思わないことだと考えます。
患者の視点から医療を見れば、問題があるのは確かであり、その逆もあります。
患者としての経験のおかげさまで、さらに気づきが増えました。
ぜひとも得たものを還元し、これから医療と関わる可能性がある未来の患者さんたちのために、そして現場で患者の苦痛を緩和しようと努力している医療者のために、動いていきたいと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
いよいよ緩和ケアの話に入って参ります。
WHOの新しい定義が出て既に11年。
それなのに定義に即して変わっていない緩和ケアの現状があります。
最新の緩和ケアについて皆が知ることが重要です。
【共通】
本当に申し訳ありません。
誰に謝っているかというと、患者さんやご家族です。
病気のことを書いたので、皆さんに心配をおかけしてしまいました。
皆さんにお伝えするかどうかとても悩んだのですが、例えば受診で来られた際に私が対応できなかったりなどが続けば、皆さんもどうしたことかとお思いになるのではないかと考え、公表した次第です。
けれどもおかげさまで、後遺症は残りましたが、非常に元気です。診療もほぼ問題なく行えるようになりました。
ですので、どうか遠慮せずに従前どおりおかかり頂ければと思います。
昨日、「病気と聞いていたから連絡するのが悪いと思って」と患者さんのご家族からお伝え頂き、本当に申し訳ないことをしたと思いました。
もう大丈夫ですので、遠慮なく何でもご相談ください。
元々小さい頃に身体が弱かったこともあり、病院とは友達のようなものでした。
おかげさまで、患者としての病院をよく知ったまま、医者になりました。
これは、けして多くない、双方の立場を知るもの、だからこそ双方の立場をつなぐものである存在となり得る状況であったということです。
患者の視点から見ると、医療には様々な問題があることがわかります。
一方で医者の視点から見ると、患者さんの(医療への不信から)「抗がん剤は効かない」などの極論に絡め取られやすいことなど、様々な問題があることも事実です。
最近は「患者さんがよく主張されるようになった」のは良いことなのですが、明らかにご自身の苦痛を強めるであろう選択を強硬に主張し若手医療者が振り回されたり、医者や看護師にご自身の印象を元に「来るな」と担当交代を要求したり、やや行き過ぎの事例も散見されるようになりました。
お互いの立場を理解し、お互いに礼儀正しく接する必要があります。
システムの変革も大事ですが、現場で大切なのはこのようなアナログなことなのです。
エビデンス(知)を重んじながらも、診療・ケアは情と感性をもって(つまり異なる要素を併用してことに当たらなければ患者さんの満足にはつながらない)、という厳しい課題が医療者には突きつけられており、それが「たくさんみなければいけない」システムである中ではなかなか難しいことも患者さん側は知っておかねばなりません。
どちらにも問題がある、と指摘すると、双方から好まれません。
私は医療者と患者さん、双方の利益を代弁しているのに、「どちらを応援しているのか不明確」などと言われることもあります。実際にそのようなそれぞれの問題点と解決策を示す本を出そうとした際も、どちらに向けて書いているのかわからないから出せない、と言われました。
しかしそうやって、売るためにワンサイドの見方ばかりの本や情報が出るから、世の中を白黒で捉えるようなものの見方が広がってしまうのだと私は危惧しています。
いや私はすっきりしたいんだ、だから白黒はっきりした情報が好きなんだ、という方もいるかもしれませんが、それはあくまで娯楽として捉えて、それを世の真実だと思わないことだと考えます。
患者の視点から医療を見れば、問題があるのは確かであり、その逆もあります。
患者としての経験のおかげさまで、さらに気づきが増えました。
ぜひとも得たものを還元し、これから医療と関わる可能性がある未来の患者さんたちのために、そして現場で患者の苦痛を緩和しようと努力している医療者のために、動いていきたいと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。