皆さん、こんにちは。大津です。
最近思っていたのが、ブログの読者さんには医療関係者の方が結構多いと思います。
それがために、医療関係者に向けて書いているのか、一般の方に向けて書いているのか、わかりにくいところがあったと思います。
これからは
医療者・・ほぼ医療者向け
医>一・・医療者向けだが一般の方への内容もある
一>医・・一般の方向けだが医療者への内容もある
一般 ・・ほぼ一般の方向け
と(全例ではないかもしれませんが)明記したいと思います。
今日の内容は 【医>一】 です。
私は元々内科ですから、全身管理が得意です。あとは内科で鍛えられたデータを読み込む力ですね。脱水や、感染症の存在、高カルシウム血症に気がつくのが早いのもそのためです。
一方で、一般に、内科医は精神科の薬の使い方は苦手なのではないかと思います。
私もホスピスに行って研修するまでは、苦手意識がありました。
しかし今ではそれらの薬を必要に応じてよく使用するようになりました。
実際必要な方に必要な処方を提供するのはとても重要なことです。精神科系の薬剤も、それがとてもよく当てはまります。実はがんの患者さんがうつ病と言える状態になっていて、抗うつ薬が効いて劇的に良くなった経験も少なくありません。
ただ私のように精神科出身ではない医者は、体系的に精神科の薬剤を学んできたわけではありませんから、精神科の先生のようにロジカルに処方を選択できているわけではないというきらいがあります。経験例はそれこそ豊富ですから、これが効くとは言えても、様々な種類がある抗うつ薬や非定型抗精神病薬をどう使い分けるのか、はたまたこの患者さんに適しているのは抗うつ薬なのか抗不安薬なのか、という臨床の疑問には頻繁に直面するわけです。
そしてこの本と出会いました。
医師向けの『向精神薬の使い方に差がつく本』
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f9528%2f9784498129528.jpg%3f_ex%3d300x300&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f9528%2f9784498129528.jpg%3f_ex%3d80x80)
看護師など医師以外の医療職や一般の方向け(もちろん精神科が専門ではない医師にもおすすめ)の
『精神科の薬がわかる本第2版』
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f3857%2f9784260013857.jpg%3f_ex%3d300x300&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f3857%2f9784260013857.jpg%3f_ex%3d80x80)
です。
精神症状を起こしている人の脳内ではどのようなことが起こっているのか。
それに薬剤はどう効いて、どう改善しているのか。薬剤ごとにどこに働いて、だからどう使い分ければよいのか。
それが丸わかりです。しかも難しくはありません(一般の方にはちょっと大変だと思いますが、ネットを拝見していると一般の方の読者も多そうです)。
元内科医としての感覚でいうと、処方の抵抗感は 抗不安薬>>抗うつ薬や抗精神病薬 です。
がんの患者さんにも主治医によって抗不安薬がしばしば処方されるようになりました。
しかしこれまでの経験を通して言うと、明らかに抗うつ薬や抗精神病薬が良い場合も少なくありません。
もちろん身近に精神科医がいれば良いのですが、なかなかそのような恵まれた環境でなく、がん患者さんをご覧になっている施設はたくさんあることでしょう。
処方経験が少ないうちは抗うつ薬や抗精神病薬を使用するのは、躊躇するかもしれません。
そんな時に、力になってくれる本だと思います。感覚で「これがいいんじゃないの」ではなく、「この患者さんの脳内で今起きていると考えられる状況はこれだから、それに対して奏効するのはこの薬剤だ」ときちんとロジカルに薬剤を選択できるようになるはずです。
精神科系の薬剤に苦手意識がある医療者の方はぜひご一読頂きたいと思います。きっと得るものがあると思います。
それではまた。
失礼いたします。
最近思っていたのが、ブログの読者さんには医療関係者の方が結構多いと思います。
それがために、医療関係者に向けて書いているのか、一般の方に向けて書いているのか、わかりにくいところがあったと思います。
これからは
医療者・・ほぼ医療者向け
医>一・・医療者向けだが一般の方への内容もある
一>医・・一般の方向けだが医療者への内容もある
一般 ・・ほぼ一般の方向け
と(全例ではないかもしれませんが)明記したいと思います。
今日の内容は 【医>一】 です。
私は元々内科ですから、全身管理が得意です。あとは内科で鍛えられたデータを読み込む力ですね。脱水や、感染症の存在、高カルシウム血症に気がつくのが早いのもそのためです。
一方で、一般に、内科医は精神科の薬の使い方は苦手なのではないかと思います。
私もホスピスに行って研修するまでは、苦手意識がありました。
しかし今ではそれらの薬を必要に応じてよく使用するようになりました。
実際必要な方に必要な処方を提供するのはとても重要なことです。精神科系の薬剤も、それがとてもよく当てはまります。実はがんの患者さんがうつ病と言える状態になっていて、抗うつ薬が効いて劇的に良くなった経験も少なくありません。
ただ私のように精神科出身ではない医者は、体系的に精神科の薬剤を学んできたわけではありませんから、精神科の先生のようにロジカルに処方を選択できているわけではないというきらいがあります。経験例はそれこそ豊富ですから、これが効くとは言えても、様々な種類がある抗うつ薬や非定型抗精神病薬をどう使い分けるのか、はたまたこの患者さんに適しているのは抗うつ薬なのか抗不安薬なのか、という臨床の疑問には頻繁に直面するわけです。
そしてこの本と出会いました。
医師向けの『向精神薬の使い方に差がつく本』
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f9528%2f9784498129528.jpg%3f_ex%3d300x300&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f9528%2f9784498129528.jpg%3f_ex%3d80x80)
看護師など医師以外の医療職や一般の方向け(もちろん精神科が専門ではない医師にもおすすめ)の
『精神科の薬がわかる本第2版』
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f3857%2f9784260013857.jpg%3f_ex%3d300x300&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f3857%2f9784260013857.jpg%3f_ex%3d80x80)
です。
精神症状を起こしている人の脳内ではどのようなことが起こっているのか。
それに薬剤はどう効いて、どう改善しているのか。薬剤ごとにどこに働いて、だからどう使い分ければよいのか。
それが丸わかりです。しかも難しくはありません(一般の方にはちょっと大変だと思いますが、ネットを拝見していると一般の方の読者も多そうです)。
元内科医としての感覚でいうと、処方の抵抗感は 抗不安薬>>抗うつ薬や抗精神病薬 です。
がんの患者さんにも主治医によって抗不安薬がしばしば処方されるようになりました。
しかしこれまでの経験を通して言うと、明らかに抗うつ薬や抗精神病薬が良い場合も少なくありません。
もちろん身近に精神科医がいれば良いのですが、なかなかそのような恵まれた環境でなく、がん患者さんをご覧になっている施設はたくさんあることでしょう。
処方経験が少ないうちは抗うつ薬や抗精神病薬を使用するのは、躊躇するかもしれません。
そんな時に、力になってくれる本だと思います。感覚で「これがいいんじゃないの」ではなく、「この患者さんの脳内で今起きていると考えられる状況はこれだから、それに対して奏効するのはこの薬剤だ」ときちんとロジカルに薬剤を選択できるようになるはずです。
精神科系の薬剤に苦手意識がある医療者の方はぜひご一読頂きたいと思います。きっと得るものがあると思います。
それではまた。
失礼いたします。