皆さん、こんにちは。大津です。


ひどい台風でしたね。

嵐山の景色は見ていて悲しくなりました。


全て、復旧には時間がかかります。

どうかそれが速やかに進み、関わる方々の労苦ができるだけ少ないことを願います。


週末は再び岩手県大槌町にお邪魔します。


人の心も本当に強い。けれどもすべて時間がかかります。

情報の交換が一瞬で完遂する社会、しかし何かを育むとき、私たちは辛抱強く、「待つ」ことを大切にしなければいけません。


さて表題の件です。

本日9月18日、朝日新聞の「ブックタイムス」欄にて『「いい人生だった」と言える10の習慣』が掲載されるようです。

よかったらどうかご覧ください。




さて、『命の格差は止められるか』(イチロー・カワチ著)という本を読みました。




格差を放置すると、結局国民全体の不健康につながってくることが述べられています。

格差の上にいる者も、命を縮めてしまう可能性があるのです。

例えば格差が著しい国のスラムなど、治安の悪化は、富裕者も命を奪われるリスクを増やしてしまいます。

一見、富裕者にとって格差は問題ないようで、良くないわけです。

どうしてそういった事象が起こるのかが、様々な観点から解説されています。


私が印象的だったのはp139の、(研究結果で)「入院中にサポートしてくれた人の数が多ければ多いほど、患者の生存率が見事に高まる」という一節でした。

これは「なぜ緩和ケアチームに依頼したほうが良いのか?」という問いへのアンサーとも言えるでしょう。

またp179の「一人ひとりが少し健康的なことをするだけで、国の医療費を大幅に下げることができる」という一節も心に残ります。


なおこの本、もちろん自腹で書いました(頂いた本はその由を明記します)が、編集人が私の第一作『死学』で編集を務めて下さった「佐藤幸一さん(小学館)」でした。全くの偶然で、知らないで買ったのですが、懐かしい名前に第一作を書き上げた日々のことを思い出しました。

『命の格差は止められるか』おすすめです。


それでは皆さん、また。
失礼します。