皆さん、こんにちは。大津です。
7月。
気がつけば今年も後半ですね。
まず6月に出した『「いい人生だった」と言える10の習慣』(今年の2作目)
有り難いことに、いくつか感想を頂戴しております。
本当にありがとうございます。
皆さんの声が励みになっております。
そして。
いつもと同じ、100%手作りの本が、今年はいちどきに3作重なるという未経験の事態に、どうなることかと思いましたが、たくさんの方のお励ましやお支えによって、今夏の新作では最後となるだろう3作目が今月上梓されることになりました。
『傾聴力』という本です。
3つ同時期に書き上げて(正確には5つ)、ほっとしたのもつかの間、校正作業が3本同時に来るという少し考えてみれば当然至極の事態に驚きつつも取りかかり、無事に出すことができたのは、まさに周囲の方々の、そして読者さんの温かさゆえと、本当に感謝しております。
『「いい人生だった」と言える10の習慣』 と 『傾聴力』
2冊の関連性については度々述べて来ましたが、気がつけば表紙の白と赤が2書で(片方は帯、片方はカバーでありますが)きれいに配置されているのも素敵な偶然でした。
『傾聴力』は7月18日発売です。どうぞよろしくお願いいたします。
突然ですが、歌の『さとうきび畑』皆さんはご存知ですか?
淡々と流れながら、けれども曲が進めば進むほど静かに迫ってくる思いに圧倒される歌です。
この曲にも素敵な歌い手が何人もいます。
もちろん森山良子さんや夏川りみさんのものは素晴らしいですが、他にも心に残る歌い手がいらっしゃいます。
その中の一人が新垣勉さんです。ウィキペディアにはその人生がこうあります。少々長いですが引用します。
(以下引用です)
沖縄県中頭郡読谷村で在日米軍人であったメキシコ系アメリカ人の父と日本人の母との間に生まれる。出生後まもなく不慮の事故で全盲となる。 1歳の時に両親が離婚し、父親は帰国。母親は再婚したため、母方の祖母に育てられる。その際、祖母を母親と、実の母親を姉と言い聞かされながら育てられた。その後自らの境遇を絶望し「将来は両親を殺害して自分も死ぬ」と考え、井戸へ飛び込み自殺を図ろうとするが友人に助けられ、未遂となるなどの少年時代を過ごした。14歳で祖母を亡くし、天涯孤独の身となる。しかし、ある日、ラジオから流れてきた賛美歌をきっかけに教会に行った。そして、一人の牧師に出会い、彼の今までの人生をすべて語った。 そして牧師は黙って彼の話を聞いていた。すべて話し終わると、勉は牧師が泣いていることに気づいた。 そのことをきっかけに声楽家と牧師になる事を目指す様になり、沖縄県立沖縄盲学校、東京キリスト教短期大学、西南学院大学神学部専攻科を卒業し、日本バプテスト連盟系教会の副牧師になる。
<略>
西南学院大学在学中にイタリア人ボイストレーナーのアンドレア・バランドーニに「君の声は日本人にはないラテン系の素晴らしい響きをしている」と激賞された。その際自分の出生について語ると、「辛い体験だったと思うが、同時にそれはプレゼントであり、感謝すべきものでもあるのだよ」と言われ、その言葉で両親を恨む気持ちが癒えたという。
(以上引用です)
私はこの文章を読んで感じました。
これこそ「傾聴の力」だと。
もちろん新垣さんが逆境を乗り越えられたことはとても感動的です。ただそれ以上にうえの文章を読んで私が感じたのは、人生の要所要所で出会った方たちが、新垣さんの人生を聴いて、本来持っていた力を引き出したのだということです。
ある牧師さんが、そしてアンドレア・バランドーニさんが、新垣さんに一本線を引く(→昨日のブログ記事のお話です)手助けをしたのだと思います。
私が『傾聴力』でお伝えしたいことは、新垣さんが彼らに人生を語ることで、彼らがそれに耳を傾けてくれたことで、新垣さんに新しい道が開かれたように、人は一本線を引くことが出来、また一本線を引くお手伝いが出来るということです。
苦悩者を身近に抱え、自らも悩んでいる方に、ぜひとも読んで頂いて、何らかの力となってくれれば嬉しく思います。
どうかお楽しみにして頂ければ幸いです。
それでは皆さん、また。
失礼します。
7月。
気がつけば今年も後半ですね。
まず6月に出した『「いい人生だった」と言える10の習慣』(今年の2作目)
有り難いことに、いくつか感想を頂戴しております。
本当にありがとうございます。
皆さんの声が励みになっております。
そして。
いつもと同じ、100%手作りの本が、今年はいちどきに3作重なるという未経験の事態に、どうなることかと思いましたが、たくさんの方のお励ましやお支えによって、今夏の新作では最後となるだろう3作目が今月上梓されることになりました。
『傾聴力』という本です。
3つ同時期に書き上げて(正確には5つ)、ほっとしたのもつかの間、校正作業が3本同時に来るという少し考えてみれば当然至極の事態に驚きつつも取りかかり、無事に出すことができたのは、まさに周囲の方々の、そして読者さんの温かさゆえと、本当に感謝しております。
『「いい人生だった」と言える10の習慣』 と 『傾聴力』
2冊の関連性については度々述べて来ましたが、気がつけば表紙の白と赤が2書で(片方は帯、片方はカバーでありますが)きれいに配置されているのも素敵な偶然でした。
『傾聴力』は7月18日発売です。どうぞよろしくお願いいたします。
突然ですが、歌の『さとうきび畑』皆さんはご存知ですか?
淡々と流れながら、けれども曲が進めば進むほど静かに迫ってくる思いに圧倒される歌です。
この曲にも素敵な歌い手が何人もいます。
もちろん森山良子さんや夏川りみさんのものは素晴らしいですが、他にも心に残る歌い手がいらっしゃいます。
その中の一人が新垣勉さんです。ウィキペディアにはその人生がこうあります。少々長いですが引用します。
(以下引用です)
沖縄県中頭郡読谷村で在日米軍人であったメキシコ系アメリカ人の父と日本人の母との間に生まれる。出生後まもなく不慮の事故で全盲となる。 1歳の時に両親が離婚し、父親は帰国。母親は再婚したため、母方の祖母に育てられる。その際、祖母を母親と、実の母親を姉と言い聞かされながら育てられた。その後自らの境遇を絶望し「将来は両親を殺害して自分も死ぬ」と考え、井戸へ飛び込み自殺を図ろうとするが友人に助けられ、未遂となるなどの少年時代を過ごした。14歳で祖母を亡くし、天涯孤独の身となる。しかし、ある日、ラジオから流れてきた賛美歌をきっかけに教会に行った。そして、一人の牧師に出会い、彼の今までの人生をすべて語った。 そして牧師は黙って彼の話を聞いていた。すべて話し終わると、勉は牧師が泣いていることに気づいた。 そのことをきっかけに声楽家と牧師になる事を目指す様になり、沖縄県立沖縄盲学校、東京キリスト教短期大学、西南学院大学神学部専攻科を卒業し、日本バプテスト連盟系教会の副牧師になる。
<略>
西南学院大学在学中にイタリア人ボイストレーナーのアンドレア・バランドーニに「君の声は日本人にはないラテン系の素晴らしい響きをしている」と激賞された。その際自分の出生について語ると、「辛い体験だったと思うが、同時にそれはプレゼントであり、感謝すべきものでもあるのだよ」と言われ、その言葉で両親を恨む気持ちが癒えたという。
(以上引用です)
私はこの文章を読んで感じました。
これこそ「傾聴の力」だと。
もちろん新垣さんが逆境を乗り越えられたことはとても感動的です。ただそれ以上にうえの文章を読んで私が感じたのは、人生の要所要所で出会った方たちが、新垣さんの人生を聴いて、本来持っていた力を引き出したのだということです。
ある牧師さんが、そしてアンドレア・バランドーニさんが、新垣さんに一本線を引く(→昨日のブログ記事のお話です)手助けをしたのだと思います。
私が『傾聴力』でお伝えしたいことは、新垣さんが彼らに人生を語ることで、彼らがそれに耳を傾けてくれたことで、新垣さんに新しい道が開かれたように、人は一本線を引くことが出来、また一本線を引くお手伝いが出来るということです。
苦悩者を身近に抱え、自らも悩んでいる方に、ぜひとも読んで頂いて、何らかの力となってくれれば嬉しく思います。
どうかお楽しみにして頂ければ幸いです。
それでは皆さん、また。
失礼します。