皆さん、こんにちは。大津です。


一般の方向けに
わかりやすくがんの知識を
伝える雑誌である
がんサポート誌。

その4月号、なかなかお勧めです。



ずばり今回は
がん治療の副作用の最新治療を
解説した号です。

治療中の緩和ケア、特に副作用対策
は徐々に浸透してきていますが
未だ十分とはけして言い難いと
思います。

特に、皮膚のケア、口腔のケア、
リハビリの考え方(しんどくても
やるほうがいい)などが面白かったです。

簡単に書いてあるので、わかりやすく
お勧めです。もちろん医療者の方にも
有益でしょう。


がんサポート誌では以前
諏訪中央病院名誉院長であり
『がんばらない』『あきらめない』の
著者である鎌田實先生と
対談させて頂きました。
↓↓
http://www.gsic.jp/support/sp_02/kvs/42/index.html


その際にお会いしたのが
がんサポート誌の創刊者である
深見輝明さんでした。


本というのは、不思議な出会いがあり、
何気なく買った本に探していた
メッセージがあったりとか、
思いがけない示唆が含まれていたりとか
そういうこと、あると思います。


この4月号、
その深見輝明さんががんで亡くなられた
ことが記されており、
鎌田實先生との死の10日前の対談の
模様が収められていました。

深く、哀悼の意を表します。

その深見輝明さんが鎌田先生との対談で、
『10年やってきた「がんサポート」誌の
編集・発行人として伝えたいことは?』との
鎌田先生からの質問に対して、4つの
ことを答えてらっしゃいました。

その4つのうちの筆頭、第一として述べられた
ことが

「がん治療と緩和医療の併用」

であったことはずしりと胸に響きます。



がんサポート誌が果たしているような
一般の方と医療者をつなぐ
わかりやすい情報の提供は、私にとって
もライフワークであります。

10年もの歩みを持つ深見さん創刊の
がんサポート誌は時代の先を行っていた
と言えるでしょう。


センセーショナルな虚偽情報を流して
一般の方の疑念や不安をかきたて(発行者
は商業主義で儲かり嬉しい)、
あるいは嘘情報で惑わし商売に結び付ける
ような一部風潮の中で、わかりやすく
ためになる情報を提供し続けている同誌の
姿には学ぶべきところが多々あります。

私も引き続き、
一般の方と医療者がお互いを理解して
ふさわしい医療を行っていけるような
環境の一助となるべく、努力していきたいと
思います。

深見さん、ありがとうございました。
がんサポート誌は有り難いことにまだまだ
続くということで、応援しています。


それでは皆さん、また。
失礼します。