寒いですね。


明日も雪の噂が。

それにしても、大雪以降
「空振りの雪予報」が多いですね。

何となく、大雪後はそうなって
しまうのか・・? と皆で話し
合ったりしています。


さて本日は
薬剤師さんの生涯学習講座の講師を
東邦大学薬学部(船橋)で
行って参りました。

300名もの熱心な聴講者を得て、
楽しく講義させて頂きました。

3割が病院、7割が市中薬局の
ご勤務だそうです。寒さの中、
睡魔など彼方に追いやって
皆さん一生懸命講座を受けて
らっしゃり、感動しました。


私が緩和ケアの道に入るきっかけは
まずは薬物療法の凄さに
魅せられたからでありました。

それが後に「入り口」に過ぎなかった
ことを知り、その奥深さに魅了され
続けている日々ですが、
いずれにせよ「結果が見えやすい」
薬物療法は、けして簡単なわけでは
ありませんが、しかし緩和の中では
おそらく最も「わかりやすい」分野です。

先般も
腹膜の悪性中皮腫による腸閉塞や
全身倦怠感にステロイドを使用して
まさに「劇的!」に奏効した症例が
ありましたが、これこそ
「緩和の薬物療法!」という感じです。

切れ味鋭く、苦痛を緩和する。
これが適切な薬物療法で可能となるのです。

薬物療法は勉強しただけの効果が
ある面白い分野だと思います。
今日もその一端をお伝えできたらと
張り切らせて頂きました。

(けれども、私にとって
今は、もっとも面白いのは
やはり緩和ケアらしい、いや緩和ケア
そのものである、”QOL”を上げる
こと全般ということになりますでしょう)

本日の聴講者の方に、何と
私と入れ違いで三年間古巣の
日本バプテスト病院で勤務された方が
いて、「懐かしいなあ」と思いました。

ホスピス勤務
当時は昼食時も「緩和ケアマニュアル」
を読みふけりながら、薬物療法の
スキルアップに励んでいました。
苦痛が面白いように取れることに
驚いた日々・・あの感動を忘れては
いけないと思います。

しかしそうやって技術を磨いても
磨いても、それを上回る困難な事例が
出て来るものです。

真に終わりなき道です。
そして自らを鍛えるのは自らです。
最強の臨床家を目指して精進せねば
なりません。


さて、また明日から一週間、
頑張って参りましょう!

皆さんも寒さが障らぬよう
暖かくしてお過ごしくださいね。

それではまた。
失礼します。