皆さん、こんにちは。大津です。


週末は緩和ケア研修会でした。
素晴らしい講師陣と熱心な聴講者、
強力なバックアップ体制を敷いてくれた
当院自慢の認定看護師陣に囲まれた私は
今年も稀代の幸せ者でした。
皆さん、ありがとうございました。


さて、面白い国、日本。

イギリスのBBCのホームページで
日本の「血液型」について報じられています。
↓↓
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-20170787

日本の「血液型」は他国の血液型と
異なります。

それは「血液型」が性格も規定する
とされているからでして、
その点を上記ページも興味深く示しています。

さらに”こりゃ本当に面白い!”と思ったのか
BBCの下記の教材にまで使用されています。
↓↓
http://www.bbc.co.uk/worldservice/learningenglish/general/sixminute/2012/11/121106_6min_blood.shtml

イギリス人が興味深く思うのも当然で、
血液型が性格を示しているなどということは
何ら科学的根拠がないことなのですが、
一度社会に根づいたものはなかなか払拭は
されません。

私は「自己暗示」あるいは「思い込み」
(プラセボ?)は本当に強いものだなあと
日々感心しています。
なかなか偏見を変えられない所も含めて
人間なのだと思うのです。

B型だから云々と言って辞任した大臣の
ことまで取り上げられて、また日本も
面白い国に思われているんだろうなあ、
と感じました。

不思議なのは
ABOの血液型による性格分類はあっても
Rh+と-やHLA型によるものはないと
いうこと。

私はこれはABO式血液型の日本に
おける絶妙な人口割合にあると見ています。
4:3:2:1。
足して10割。
何と理想的な比でありましょうか。

99対1だったら、
それは差別になりますし、
あるいはそのような分類では
99側は自明で、1側は数が少なく
性格分類の本は買われることがないでしょう。

BBCで報じられている「マイノリティ」
で「悪く言われうる」B型とAB型を合わせて3割。
するとA+O:B+AB=7:3。
これだったら両方の興味を引きそうです。
少なくとも200:1と言われる
Rh+:Rh-の本より衆目を集めそうです。

そんな私の血液型。
すっかり当てられなくなりました。
いかに当てずっぽうかということです。

もちろん血液型が性格に影響すると強く信じて
らっしゃる方の思いを否定するものではありません。
ただくれぐれも偏見を持ちすぎぬよう。
そして違いを楽しむことにしますよう。
レッテル貼りかつ排撃の道具にしてしまってはいけません。


イスラエルで戦火を交えているような
(↓↓                
ガザ地区の映像です。同じくBBCより。
被害者の多くはいつだって無辜の市民です)
深刻な争いに比べれば、血液型の性格診断などは
まだかわいいものなのかもしれません。
けれども相手との違いを見つけて、そしてその
傷を広げるのは人類が得意とするところなので
要注意でもあります。小から大まで、ご近所から
世界情勢まで、よく見かけます。


今日は寒かったですね!
皆さんもお身体にはどうかお気をつけください。
くれぐれも暖かくしてくださいね。

いつも見て下さってありがとうございます。
それではまた。
失礼します。