皆さん、こんにちは。大津です。



九州の雨、大変ですね・・。
当該地域の方の労苦お察し致します。
早く収束すると良いですね。


さて、皮下注射についてまた
ためになるページを見つけました。

こちらにリンクをはります。
↓↓
こちらです


全く同感! というところを
引用させて頂きます。

(以下引用です)


高齢者が経口摂取が困難となり脱水に陥った場合,補液(点滴)をして治療する必要がありますが,言うは易く行うは難しとはまさにこのことです.

血管(静脈)が細い.
血管が紙のように薄くてすぐに点滴が漏れてしまう.
入退院を繰り返して長期間点滴をしているうちに血管がすべてつぶれてしまっている.
何箇所も刺してやっと針が入ったのにすぐに抜かれてしまう.
痴呆(認知症)のある方では針を抜かれないように抑制しなくてはいけない.

といった具合で,本当にやる方(医療者)もやられる方(患者・家族)も泣きたくなることがあります.ベテラン看護師が入れられない点滴を医者ができるはずがありません.本当です.「先生おねがいしまーす」なんて呼ばれていったときには,かすかに透けて見える血管という血管はすべて針を刺した跡だらけになっています.

何年か前までは,ここは腕の見せ所とばかり,中心静脈(内頸静脈,鎖骨下静脈,大腿静脈など)にカテーテルを入れて血管確保をしたものでした.

この中心静脈カテーテル(CV)という代物は,実際のところ合併症が多く,厄介なものなのです.中心静脈カテーテル(CV)で重大な合併症(出血,気胸,気道閉塞,敗血症など)を起すと,いまや業務上過失致死(傷)で取調べを受け,全国ニュースになる時代です.

カテーテルがうまく入ったとしても安心できません.痴呆(認知症)のある方の場合,自分でカテーテルを抜いたり,接続部をはずしたりすることがありますし,治療期間が長くなるとカテーテルを伝って細菌が体内に入り,敗血症になることがあります.

少しでも栄養を入れてあげようとして高カロリー輸液をすると,高齢者の場合高血糖を起したり,肝障害を起したりして死亡することがあります.患者さんも大変です.カテーテルを抜かないようにと,抑制される,入浴させてもらえないなど,快適さとは程遠い生活を余儀なくされます.痴呆のない方でもまるで痴呆のような状態になり,結果的に寝たきりを完成させてしまうことがあります.

このような合併症があるため,高齢者に高カロリーの中心静脈栄養をしたからといって,末梢静脈からの点滴(低カロリー輸液)をした場合より長生きさせているかどうかはかなり疑問があります(私見)


(以上です)

終末期で残り時間が少ない方が、
頻繁に点滴針の刺し直しを必要とし、
何度も何度も痛い思いをしなければならない。
果ては24時間持続の点滴をすることが
心理的に耐えられなくなってつい抜いて
しまったりした日には「身体拘束」が
待っているかもしれません。

いや、終末期の方が点滴を抜いてしまうから
「身体拘束」などあってはならないことでしょう!

しかし現場の大病院ではまだまだこのような
措置が散見されます。
何とかしなくてはなりません。

もちろん
身体的ばかりでなく、「心理的にも」負担が
少ない輸液にするのは言わずもがなです。
(例えば24時間持続の点滴を日中だけと
するだけでも、夜間の精神的負担は減るでしょう
し、眠りも深くなり得るでしょう。何かに
つながれていると感じるのは、浅い眠りに
なってしまう可能性があります)

重要なのは、皮下点滴は
患者さんの痛い思いが減って楽になるほか、
看ているご家族も心理的苦痛が減りますし、
そして医療者!
医療者の心身の負担も減るということなのです。

無理に痛い思いをさせて、本当はしたくない
のに身体拘束をして、自己抜去されることを
恐れながらケアする・・そんな苦痛から解放
されるのです。

一刻も早く、ホスピス・緩和ケア病棟や
在宅医療の現場では当たり前になっている
この皮下点滴を「大病院」で、多くの方が
終末期を過ごしている場所で、普及させねば
なりません。

「皮下点滴を大病院で流行らせる会」
勝手に結成したいと思います。
どうか医療者の皆さん、読者さんの中にも
多いと思いますが、皮下点滴を流行らせて
ください。

さらにインターネット上で閲覧できる
日本医師会発行の
「がん緩和ケアガイドブック」
この86ページにも皮下点滴のやり方が
記してあります。
↓↓
こちらがガイドブックです

お互いにこれらを見せ合いながら
一刻も早く現場に皮下点滴が普及して、
要らざる点滴挿入(前・中)の苦痛を
味わう患者さん、それを見て良心が
ちくりと痛む医療者が減ることを願って
やみません。

どうかよろしくお願いします。


それでは皆さん、また。
失礼します。