皆さん、こんにちは。大津です。


今年は皆さんは花見に行かれましたか?

僕は「花見!」というのはないままに
終ってしまいました。
しかし道々の桜には、例年通り、とても
元気づけられました。
仕事への行き帰りがそこはかとなく
楽しくなるのは有り難いことです。


さて、嬉しいことがありました。

僕のブログの読者さんが、ブログを見て、
僕の勤務している病院に入職されたという
のです! そう新人さんです。なんでも
入職のきっかけ(のおそらく一つでしょうが)
になったとか・・?

有り難い話です。

・・と同時に兜の緒を締めねばなりません。
せっかくそれを要素に選んでくださったの
ならば、その期待に応えたいところです。
いや、応えねばなりません。

緩和ケアは大変面白い分野ですし、また
終末期ケアもこれからの日本になくては
ならないケアであり、貴重な分野で、
多くの意欲ある若手医療者の参加が求め
られています。そして、学んで損になること
は一つもないと思います。

あえて損になることと言えば、
「広い視野」を持つことになるので、
既存の「常識」や、ある種の「抵抗守旧勢力」
のように見えてしまう集団と付き合うことが
時に難しくなるということでありましょうか。
知っている者ほどうまい妥協点を見つけねば
ならないという苦悩がそこにあります。僕の
ブログの読者さんでも苦労されている専門家
は、きっとその過程にあるのではないかと
拝察します。大人はいつでも大変なものです。


2月・3月と優れた在宅医療施設のご協力
も賜りながら、自身初となる専修医の緩和
ケア教育に携わりました。2ヶ月、僕の持って
いるものはとりあえずは伝えることができたと
思います。そして、
気鋭の呼吸器内科医が緩和ケアとは何たるか
を理解して羽ばたいて行きました。きっと
活躍してくれることでしょう。

緩和医療の専門医を頂戴した今、益々若手医療者
の教育に力を注いでいきたいと思います。
そしてまた、医療者としてふさわしい
診療態度、姿勢、言動についてさらに
教育を行って参りたいと思っています。
社会の信頼は、そこから始まると思っています。
お互いに思いやりと礼を大事にした清々しい
関係のもと、安心して医療を受けられ、行える
そういう環境を醸成して参りたいです。

そしてかつて偉大なる先輩方が僕に惜しみなく
注いでくれたものを還元していきたいと思います。
これぞバトンタッチ。いつかは死ぬ定めの人間が
行ってゆくべき知恵と知識と経験を「つなげる」
ことであります。


皆さんの職場にも新人さんが入職しましたか?
どうか「やさきびしく」、育てて頂ければ幸いです。

それではまた。
失礼します。