皆さん、こんにちは。大津です。


実は今回の被災地支援に入る前の
お話なのですが、先日山口県から
お客さんがいらっしゃいました。

山口大学教育学部附属光中学校
2年生の5人でした。

何と、東京への修学旅行に、社会
見学が付属しているようなのです。

自由に見学先は選べるようなのですが、
彼女たちは病院見学を希望して私ども
東邦大学に来訪されました。女の子が
班長で、計3名、男の子が2名です。

そしてなんとなんと、
緩和ケアセンターの見学を希望されたのです。

偉いですね。
驚くと同時に感動しました。

普通病院というと救急などの花形(?)など
を見たいと思うものかな・・と。

よりにもよって緩和ケアセンター。

嬉しいやらこそばゆいやら、緩和も中学生に
も知られるようになったかと感慨深いやら、
しばしばむずむずしました。

しかも「読んでみてください」とお勧めした
拙著まで読了してくれての来訪でした。


色々お話ししていたら時間はあっという間でした。
中でも「医者に必要な資質とは何か?」という
話題で盛り上がりました。


皆さんは医者に必要な資質は何だと思いますか?


彼女らはちゃんと考えて来ていたのです。

「判断力」と「コミュニケーション力」です。

・・いい線突いているな・・。
と、唸りました。

うん、確かにもう5年くらい前はそう答えた
かもしれません。

私は答えました。

第一に「忍耐」
第二に「コミュニケーション力」
第三に「感性」

実は医療者に必要なものは色々あります。
基本的には、「体力」「知識」「技術」「責任感」
「推理力」「判断力」等さまざまな能力のバランス
がとれていることが望ましいでしょう。

しかし私は、ことこれからの時代においては
「忍耐」「コミュニケーション力」「感性」が
必要になると思います。

かつて医師であり教育者としても高名で
あった19世紀アメリカ、イギリスで活躍した
ウィリアム・オスラー博士は
「腹を立ててはならない」と講演で述べて
います(『平静の心』に収載されています)。

医療者も、患者さん・ご家族も、人の数だけ
「医療観」があり、それはしばしばぶつかり
ます。その違いを越えていけるには、

違いをぶつけてくる人にも冷静に対処できる
あるいは不測の事態の連発に心を動揺させない
「忍耐」

違いをすり合わせ埋めてゆけるだけの
「コミュニケーション力」

考えの違う背景を慮ることのできる
「感性」

が必要だと思うのです。

皆さんはどんな資質が医者や医療者には
必要だと思いますか?


後日、中学生からお手紙が届きました。
話を通して思ったことを5人が書いてくれて
いたのですが、とても素晴らしかったです。

純粋な気持ちを持ち続けて、立派な大人に
なってもらいたいと思います。

残念なことに、大学生になると講義中
ずーっと雑談をしている人が稀ではないので。
今年も某大学で講義があるのですが、
昨年もずーっと騒ぎが止まらず、これこそ
「学級崩壊世代」かと愕然としたので、
ちょっと憂鬱です。もちろんそういう人たちは
一部で、多くは真剣に耳を傾けてくれている
のですが、「講義がつまらない」から等は
理由になりません。

「忍耐」必要です。

悪い習慣に影響されない、素敵な大人になって
もらいたいと願います。

それでは皆さん、また。
失礼します。