皆さん、こんにちは。大津です。


以前週刊誌の特集で、有名人が亡くなった
病院一覧・・というすごい特集を組んでいました。

さすが有名人、世に知られた名前の病院がずらりと
並びます。見ていて気が付くのは自宅や、あるいは
がんで・・という方も多いだろうにホスピスがほと
んどない(少なくともその特集には)ということ。
一般的にブランド力が強い病院の名前が争うよう
に記してあります。

確かに有名人の訃報があると、「都内の病院で」と
いう頭文字が付くことが多い気がします。

一般病院、ホスピス、在宅、大学病院と、あらゆる
医療ステージを経験してきた身としては、一番の
オススメはやはり在宅、次にホスピス・緩和ケア
病棟だと思っております。餅は餅屋、で終末期も
それに適した環境があると僕は思うのです。

ですが、◯◯病院で療養して・・と言うと、自他
ともに納得させられるようなところがあるのかも
しれません。それは人間ですから、否定し得ない
と思います。ただ実はもっと終末期医療に適した
病院は、あるのかもしれませんけれどもね(本当は)。

あの週刊誌の「有名人が最期を過ごした病院」リスト
が大きく変わるような時代が来れば、名より実を取る
人が増えるようになれば、また日本の終末期医療も
より良い方向へ変わっていったというふうに言えるのか
もしれませんね。

在宅、在宅、在宅、と、(望んでいない方にまでは
おすすめしませんが)そんな最期の場所が並ぶように
なれば、死の形もまた変わってゆくことでしょう。
それは昔への回帰ではなくて、新しい死の形への
変化なのだと思います。


皆さんは、どこで死にたいですか?

僕は在宅がいいですが、でも家族に迷惑をかけるのが
(自分としては)嫌なので、どこかでホスピス・緩和
ケア病棟に入ると思います。シシリー・ソンダース
(近代ホスピスの創始者)のように自分が建てた
ホスピスで逝く・・というのもまた良きかな、と
思います。どうなのでしょうか。何より
畳の上で死ねる時代のままであってほしいものですが。

物騒な話で失礼しました。
それでは皆さん、また。
失礼します。