皆さん、こんにちは。大津です。


陽が落ちると寒いですね。
いよいよ冬が間近に迫っているのを
感じます。


今日は、病室の窓から見た風景は、
というお話です。

これまでどれだけの患者さんと病室
の窓から外を眺めて来たでしょうか。

かつて著作にも記しましたが、なぜ
かそんな風景はいつでも美しく、
窓の外は青空で、きらきらと輝いて
いました。

医師として経験を重ねてゆくと、
「あの患者さんはどういう思いで
窓の外を見つめていたのだろうか?」
そんなことを思うようになります。

在宅医療に従事して、多くの患者さん
は望めば在宅で生活できることを真に
知った後、特にそんなことを思うよう
になりました。

終末期の患者さんにとって、
窓の外はもう帰れないと感じていた
世界だったのかもしれません。
しみじみと窓の外を見つめていた
彼らの横顔が今でも胸に焼き付いています。

幸いにして、主治医や病棟看護師の
協力があれば、そして患者さんやご家族が
望めば、今は大病院でも在宅へ生活の場を
移すことが可能になりました。もちろん
熱心な在宅医や訪問看護師の熱意によって
支えられてもいます。

窓の外が、もう帰れない世界にならない
ように、頑張っていきたいと思います。

私事ですが、緩和医療学会の代議員に
選出されました。緩和医療学会の会員で
投票して下さった皆さんありがとうござ
いました。今回は総選挙さながらの様相
で、激戦だったようです。支えて下さった
方々に深く感謝したいと存じます。

またこの数日もたくさんのブログアクセス
があります。不定期更新のブログにも関わ
らずいつものぞいて下さる皆さん、ありが
とうございます。このブログが続いている
のは皆さんのおかげです。

いろいろなメッセージもありがとうござ
います。お返事には時間がかかると思い
ますが、どうかしばしお待ちください。
励みになっております。

それではまた。
失礼します。