こんにちは。大津です。

寒い日々が続きますね。
被災地も雪が降ったりと相当厳しい環境
なのではないかと思います。

日本登山医学会が体の温め方について
ブログで掲載していました。
登山医学会のページはこちらです。
↓↓↓
http://jsmmed-tozanigaku.sblo.jp/
(携帯でも見られます)

転載します。原文は長いので、僕が取捨選択(及び強調)して
います。元々の文は元サイトを参照頂けたらと存じます。

どうか被災地の方に届いて(届けて)頂けたら
嬉しいです。



011年03月18日
被災者の方へ低体温対策情報

一般の人向け <避難場所での低体温症対策>
屋外に退避して救助を待っている方々、避難所でも十分な暖房がなく寒冷環境にいらっしゃる方へ、低体温症にならないために、以下のような点に注意することをお勧めします。

○なぜ低体温症になるのか?
・ 低体温症は、体の外に奪われる熱と自分で産生する熱のバランスで、奪われる熱が多いときに体温が維持できずに起こります。従って、それほど寒くない環境でも、栄養が足りなかったりすれば起こりますし、特に、お年寄りや小児などでは、起こしやすいので注意が必要です。

○低体温症になりやすい人・なりやすい状態
・お年寄り、小児
・栄養不足や疲労
・水分不足 
・糖尿病、脳梗塞など神経の病気がある人
・怪我をしている人

○低体温症に気づくには?
手足が冷たくなったり、寒くて震えます。
体の中心の温度が35℃まで下がると低体温症ですが、震えは中心の温度が37℃から始まり、体に警告サインを出します。ここでのんびりしていると、本当に低体温症になります。震えがあるのは、熱を上げるエネルギーが残っている証拠です。ここで改善するのが一番安全で、早道です。

○体温測定は?
一般の体温計で体温を測っても低体温症の診断にはなりません。
低体温症の体温は個人差がありますので、測定する必要はかならずしもありません。
とにかく、震えがあるか、意識がしっかりしているか、を確認して下さい。

○震えが始まったら何をすればいいのか?
1 隔離  冷たいものからの接触をさけます。地面に敷物をしたり、風を除けたり、濡れた衣服は脱いで下さい。着替えが無くても、濡れたものは脱いで、毛布などにくるまって下さい。
2 カロリー補給  何よりカロリーで、体温を上げるエネルギーを補給することが大切です。
3 水分補給  体温が下がると利尿作用が働いたり、体内の水分バランスが変化し、脱水になります。温かくなくてもいいですので、水分をとります。温かければ、さらに理想ですが、まずは水分補給です。
4 保温・加温  体温を奪われないために、なるべく厚着をして下さい。顔面・頚部・頭部からも熱の放散が大きいので、帽子やマフラーなどで保温して下さい。毛布などにくるまる場合は、一人でくるまるより2-3人でくるまった方が暖かいです。特に、老人や小児など弱い人には、元気な人が寄り添って一緒に包まれると保温効果があります。
屋外の場合は、これ以上濡れないように、湿気から隔離できる衣服やビニール素材などがあれば、くるまって下さい。震えがある段階では、どんな温め方をしても大丈夫です。

○震えがなくなったり、意識がもうろうとしてきたら?
被災地での現状では、緊急搬送は困難な事がほとんどと考えられます。とにかくこの場合の保温は、
1)上記の保温・温かい飲み物の摂取(むせないことを確認)を徹底する。
2)ペットボトルなどに、お風呂の温度程度のお湯を入れて湯たんぽを作り、脇の下・股の付け根・首の回りに当てる(42℃を超えた湯たんぽは、長時間当てるとやけどをするので注意)。この場合の水はきれいな水でなくても良いです。ゆっくり低体温となった高齢者はたとえ27度でも表面加温のみで数時間後には意識も回復されることが多い。

暖房器具がない場合は、なるべく小さな空間に多くの方が入ると人の体温で空間内は暖められます。

例①避難所には運動会などで使う白い大型テントなどがあるはずです。それらテントの三角上部だけを体育館などの室内四隅に設置する。床には支援物資などで使われた段ボールなどを多く敷き詰め、床からの冷気を防ぐ。出入り口用の切り目を両サイドに入れる。その中になるべく多くの人が入る。救援物資でキャンプ用テントが届いている場合でも、室内で使われていないようなので、室内にテントを建てる事も有効です。テントは屋外で使うものという固定概念をなくしましょう。

例②救援物資が送られてきたら使用済みダンボールが大量に出てくると思いますので、ダンボールハウスを作るのも一つの手段です。

避難所の多くは、アリーナや体育館などなので、そのままでは熱がどんどん逃げていきます。テントやダンボールを使った小さい空間は、中に入った人の熱で暖められ逃げにくいので、中に体力の低いお年寄りや子供を多く移動させます。全員がすると混乱も生じると思うので、体力弱者から入れてあげると良いです。ただし、その中で暖房器具などを使うと一酸化炭素中毒を起こす恐れもあるので、注意が必要です。


他にもいくつか有益な情報があります(これも転載です)。


◯たとえ布団のような物の上に寝ていても、下に段ボールまたは、ベニヤ板のようなものを、2枚以上重ねてしくことです。
 
私は、この11月中旬の、海の吹きっさらしに近い極めて寒い状況で、コンクリート地面の上で真夏用のほぼ断熱力ゼロなテントで1週間すごしました。ある意味クレイジーな体験ですが、山岳体験よりは、今の被災地の状況に近い体験だと感じての投稿です。 断熱シート1枚はしいていましたが、初めは、地面から体温を奪われて、寒さ厳しく、セキも出てきたのですが、 2日後くらいに、さらに段ボール1枚をしくと、ぜんぜん違いました。 さらに次の日には、またもう1枚しくと、すっかり、その環境に何の不満も無く1週間過ごせたのです。
つまり、断熱シート1枚のみや、段ボール1枚のみでは、少し足りません。ましてや、冷え性、高齢などの条件の悪い方では、段ボール3枚重ねでも、良いかもしれません。
たかが、と思わずに、やってみてください。
1枚ではダメでも、2枚で、すっかり状況は変わります。 それでもダメなら、3枚です。

それと、私はこれは体験していない話ですが、NHKでは、ついでに段ボールで体もおおうのも、効果があると、言っていました。
ですが、まずは、床です。極寒の状況では布団などは、断熱は出来ません。 床が、冷たい幽霊の手の様に襲ってきます。 ですから、段ボール2枚以上重ねです。 

各放送局にも、これをもっと、勧めてくださいと、メールしましたが、当てには出来ません。
広めてくだされば、1人でも、救われればと思います。


◯低体温症に限らず、湯たんぽは暖をとるのに有効ですね。確かに、避難所には空ペットボトルがたくさんあるでしょうし、焚き火も出来ているようです。
湯たんぽにする分には、泥水でもいいわけで、焚き火の脇に「水を入れた大きな空き缶」を置いておくだけでお湯が出来ますね。健康な人が暖まるのなら、42℃を多少超えていても問題ないです。

焚き火の熱が空気中に逃げていくのを有効に使った方がいいです。