皆さん、こんにちは。大津です。
今日は良い天気ですね。きれいな朝日です。

いよいよ今日12月15日から朗読劇
『最後の一枚の絵』、新国立劇場で始まります。

『死ぬときに後悔すること25』が原作ですが、
終末期医療の現場を鋭く切り取った興味深いものに
仕上がっていると思います。

昨日テレビ取材があり、明日12月16日に
TBSのニュースバードというCS放送で、
15時3分からと21時から(再放送)
『最後の一枚の絵』のことが紹介されます。
ニュースバードが見られる方はぜひチェックして
みてください。

今日の初日は橘慶太さんが歌い手として出演されるとの
ことで、300席に3000人(!)のご応募があって、
既に完売とのことです。明日からは若干のお席のみが残って
いるようですので、ぜひご覧になって頂けたらと思います。

リハーサルをご覧になった方によると、市川右近さんと
紫吹淳さんの医師役もまさに「そのもの」といった完成度の
ようです。特に市川右近さんの演じられる「緩和医療医」は
素晴らしいというお話をうかがいました(本物も負けないように、
頑張らないといけないですね。笑)。
実際に医学生の病院実習の時、「君たちも役者さんを見習って
ちゃんと医者らしくふるまいなさい」と指導を受けたことがあります。
医学生や研修医より、ひょっとすると若手医師より、役者さん
の演じる医者のほうがよほどそれらしいことはしばしば観察されます。

実際に、この間の週刊朝日でも述べましたように、「川の見える
病院から」で片岡鶴太郎さん(今回の劇の絵を提供くださっています)
の演じられたお医者さんのほうが、よほど医者らしく、しかも
人情味あふれ、「そのもの」であったことが思い出されます。
役者さんのなりきる力は本当にすごいなあと感嘆します。

役者さんも、役の人生を理解して、思い描いて演じる
のだと思います。緩和医療医も、患者さんやご家族の
人生や歴史を理解しようといろいろな話を聴いて、何が最良
なのかを考えていきます。
もっとも昨日の取材では、よく「カウンセラー」のような
仕事だと緩和医療医が勘違いされてしまうこともある
ので、その医療的側面についてもいろいろとお話させて
頂きました。
いずれにせよ、役者さんも緩和医療医も、役や患者さんのこれまでの
人生に思いをはせて考えるところから良いものが生まれてくるという
点で同様で、だからこそ「誰かの人生を想像して理解する作業に秀でた」
役者さんの演じる「緩和医療医」は、まさに「そのもの」になるのかなと感じました。

今週も引き続き頑張って参りましょう。
それではまた。
失礼します。


追伸 ヤフーのトップニュースに出ていましたが、今日は
水嶋ヒロさんのKAGEROUの発売日なんですね。「命」がテーマとのこと。
セカンドバージンというドラマ(昨日最終回でした)を見ていたの
ですが、そこに出てくる作家が最終回に書いた本がやはり死や老いについてでした。
今NHKの『無縁社会』の単行本を読んでいます。神様のカルテもそうですが、
命や死というものに脚光が当たる時代になって来ているんでしょうね。