皆さん、こんにちは! 大津です。
梅雨と言いながら、それほど雨がちでもない
日々ですね。いかがお過ごしでしょうか?
蒸し暑さに負けず、頑張りましょうね。

さてサッカー日本代表。ベスト16になりました。
選手もとても頑張っていましたね。本当に良かったです。

先日たまたま家の整理をしていたら、ちょっと前の
週刊誌が出て来ました。ぱらぱらとめくっていたら
「サッカーは岡田監督を即刻交代しなければ
日本の勝ちは一つもない」
というような刺激的な見出しに、これまたいかに
岡田監督のサッカーが時代遅れで勝ちに遠いかが
長々と分析された記事が出て来ました。専門家の
署名付きでした。他の雑誌を開くと、似たような
記事がごろごろと出て来ました。基本的に今の
日本代表はダメ、それは監督のせいである、そん
な論調でした。

またカメルーン戦の前に、今日はどうだろうね?
という話になったときに、ある人は「絶対に負けだよ」
と言いました。僕は(昔はサッカー少年団をしていました
が)当然サッカーの専門家ではないのですが、絶対に負け、
とばかりは言えないのではないかと思い、
「そうかなあ。やってみないとわからないんじゃない?」
と答えておきました。そしたら「いや、絶対に負けだよ」
と苦笑。正直、勝利には驚きましたが、
例えば競馬や相撲、何をとっても勝負事に「絶対確実」
などないと思い、僕はいつも通り煮え切らない分析と
なったわけです。「負けそうであるが、負けるとは限ら
ない」と。そうしたら何と勝ったわけです。

僕らのようなお茶の間評論家より、記事を書くような
専門家はサッカーについてよく知っているはずです。
しかし専門家も、三戦全敗と予想する人が少なくありませんでした。
素人も、特にネットの書き込みではひどい意見や中傷も散見されました。
なぜここまでひどく言われなければならないのだろうかというような。
けれども、岡田監督は結果を出しました。

署名入りの記事を書き、あるいは匿名ででも、
彼を非難し続けた人は今何を思うのでしょうか。
僕は少しは反省してほしいと思います。
人を雰囲気とか、十分でない数のサンプルをもとに
判断してはいけない典型例だと思います。

それにしても、結果を出したから偉いのは当たり前ですが、
ここまで「ころっと」評価が変わるというのも、日本人の
特性なのかなとも思います。例えば、党首が変わると
支持率が乱上昇し、消費税の話が出ると乱降下する。
僕の場合は、常に支持率は30~40%くらいの間です。
おそらく誰がやってもその程度でしょう。人によっては
多少下がるかも知れませんが、それでも絶対に支持しない
というのは日本のような暴走が出来ない国の首相の場合には
基本的には、ない。何かをやってくれるかもしれない、
しかし人に何かをやってもらえることにあまり期待しすぎる
ことはない、そのような考えです。

昨日NHKを見ていたら、民主党も自民党も、
立ち上がれ日本も新党日本も、皆消費税増税派と紹介されて
いました。大政党が似たり寄ったりでは、本当に面白くない
選挙戦です。やはり心の支持率は30~40%くらいに
おいておいたほうが、いつも冷静に対応できそうです。

さて、優勝劣敗が顕著な世界できちんと結果を出した日本代表は
偉いと思います。しかし僕は負けても偉いと思っていました。
お茶の間でごちゃごちゃ吠えている我々の見えないところで
一生懸命頑張っているのが選手であり、監督です。
けれども残念ながら少なくない人は見えるところしか見えません。
多くの人が見えないところまで見える目を持ってくれれば、
岡田監督のバッシングやその他諸々もなかったのでしょうが、
それも含めて人間です。

表層だけを見て、攻撃・非難をする人間にはならないように
したいものです。そんな学びがある、W杯です。
イタリアもフランスも負ける。そんな諸行無常もまた学びです。

6月、引き続き頑張っていきましょう。
それではまた。
失礼します。