5月6日(月)に行われたWEリーグ第19節@新潟市陸上競技場。

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この対戦は第1節:11月11日に行われていて、I神戸1-0新潟L、
皇后杯準々決勝:1月14日では、I神戸2-0新潟Lだった。



新潟Lは12勝2分け5敗で3位、23得点:4位(13失点:2位)。
STATS的には、シュート数158本:6位(被158本:4位)、コーナーキック数71本:7位(被77本:6位)で、順位ほどよくないが高い守備力で勝負強く戦っている。

だが、首位浦和と2位I神戸に徐々に離され、前節の敗戦で念願のチーム創設初優勝は無くなっている。

システムは、4-2-3-1。
左SBに31白井選手、ボランチは5川村選手18石田選手。
10上尾野辺選手32白沢選手らはベンチスタート。
8石淵選手の登録が3試合連続で無い。


I神戸は13勝4分け1敗で2位、34得点:3位(8失点:1位)。
STATSを見るとシュート数223本:3位(被104本:1位)、コーナーキック数81本:4位(被60本:3位)で順位なり。
堅い守備で星を整えては居るが、自力優勝は無くなっていて、勝ち続けて浦和の取りこぼしを待つ状況。

システムは、3-5-2。
16天野選手・24愛川選手が先発復帰。7山本選手はベンチスタート。
なお、前節前半で負傷退場した29辻澤選手は登録外。
また、離脱中の8増矢選手は、怪我が癒えぬまま今シーズン限りの引退を発表している。



 

前半、I神戸がやや優勢に進んだが、スコアレスでHT。
後半、早々にI神戸が先制し、その後もチャンスの質で上回る展開。追加点を入れて勝っている。

ボール支配率: 新潟L 52%-48% I神戸 (Footystats.org)

シュート状況は下図の通り。



 

新潟Lは、この負けで、東京NBに勝ち点で抜かれ、順位を4位に落とした。
内容的には、シュート数に大きな差はないものの完敗。
高い位置でボールを奪っても攻撃が単調で、I神戸守備陣を崩すことが出来ない。
結局PKエリア内シュートは、フリーキックからの遠目のヘディング1本だけだった。

I神戸には、リーグ戦2試合と皇后杯で1点も取れなかった。お互い守備の強いチームで、似通った試合運びをしているので、新潟LにとってI神戸は勝ちにくい相手なのだと思う。



I神戸は、13北川選手が古巣に恩返しの2発。
特に2点目は2守屋選手のクロスからのヘディングで、両ウィングバックによるモノ。今期のI神戸らしい良いゴールだった。
ただ、貴重な勝ち点3を確保したが、浦和も勝って、勝ち点差は7のまま(得失点差8)。
優勝するには、残り3試合(@千葉L・浦和・@大宮V)を全勝し、最終戦で@浦和が東京NBに引き分け以下が(ほぼ)必要と厳しくなった。
とは言え、最後までリーグを盛り上げて欲しい。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃体制

新潟Lは、マンツーマンディフェンス中心で2人のゾーン固定配置。

I神戸は、マンツーマンディフェンス中心で3人のゾーン固定配置。



下表に、スタメンを身長順に並べる。



 

互角の範囲のマッチアップ関係。


(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。



 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー


A.新潟Lのコーナーキック

a)体制

キッカーは10上尾野辺選手(右利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 4三浦選手18石田選手7園田選手
・正面からファーへ: 5川村選手
・GK脇: 11道上選手17滝川選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: 13杉田選手19川澄選手
・セーフティー: 32白沢選手

b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。

1本目 (62:51 ポインタ1:27:51) 右CK 10上尾野辺選手→5三宅選手ヘディングクリア。再CK。
2本目 (63:18 ポインタ1:28:18) 右CK 10上尾野辺選手→5三宅選手ヘディングクリア
⇒13杉田選手クロス→5三宅選手ヘディングクリア。再CK。
3本目 (64:13 ポインタ1:29:13) 左CK 13杉田選手→GK山下選手パンチング→7山本選手ヘディング
19川澄選手回収→10上尾野辺選手13杉田選手クロス→5三宅選手ヘディングクリア。4三浦選手?オフサイド。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

強くて高い5川村選手11道上選手が2人居たら、どう棲み分けるのだろうと疑問に思っていた。
この試合新潟Lは、11道上選手をニアポスト下に立たせて、5川村選手をファーサイドに配置している。
実戦では、3本とも11道上選手を狙っていて、キックも良いところに飛んでいる。
ただ、5三宅選手が上手だった。
コーナーキックが蹴られた後、11道上選手が落下点を見極める際、地上戦が甘くなるようで、
そのスキに、5三宅選手が11道上選手の前(ニア側に)入ってしまっている。

 

私の考えを述べると、過去の11道上選手の得点パターンから、少し動いた方が良いと思う。

11道上選手は特殊で、走り込んだその先にボールが来て合わせるよりも、

少し早めに走り出し、途中で方向転換、落下点へ入り直す動きに特徴が有ると思っている。

バックステップを踏んでも、しっかり頭を振れるのが強みで、

その動きによって、守備選手が付いていくのが難しいのだと。

 





B.I神戸のコーナーキック

a)体制

キッカーは13北川選手(左利き)16天野選手(右利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 2守屋選手・5三宅選手
・正面からファーへ: 4竹重選手・9田中選手
・GK脇: 24愛川選手
・ショートコーナー: 10成宮選手
・コボレ狙い: 16天野選手
・セーフティー: 6松原選手・3土光選手

b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。

1本目 (0:52 ポインタ8:52) 右CK 13北川選手→GK平尾選手パンチング→31白井選手クリア
⇒13北川選手回収・クロス→5川村選手ヘディング→13杉田選手11道上選手19川澄選手5川村選手7園田選手。組み立て。
2本目 (6:46 ポインタ14:47) 左CK 16天野選手→13北川選手ヘディングシュート。右へ逸れてGキック。
3本目 (8:51 ポインタ16:51) 右CK 13北川選手→5三宅選手ヘディングシュート。バーを少し越えてGキック。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

シュートを2本打てているので、成果としては出ているが、企画という面では特に記載すべき事はなかった。


以上です。



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目次 1.概要(アメブロ版)



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新潟L vs I神戸 : 第19節 WEリーグ | 5/06 月曜日
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WEリーグ_Youtube
【公式】ハイライト:アルビレックス新潟レディース vs INAC神戸レオネッサ【2023-24 WEリーグ 第19節 2024.5.6】
https://www.youtube.com/watch?v=YkRfzEoY8mA

Footystats.org
2024年5月6日 - 13時00分 (Asia/Tokyo)アルビレックス新潟レディース対INAC神戸レオネッサ
https://footystats.org/jp/japan/albirex-niigata-ladies-vs-international-athletic-club-kobe-leonessa-h2h-stats#7342243

新潟L_HP
05.06 MON 13:00  KICK OFF WEリーグ  第19節 HOME 新潟市陸上競技場 アルビレックス新潟レディース 0 – 2 INAC神戸レオネッサ
https://albirex-niigata-ladies.com/game-info/2023-24-we-sec19/

I神戸_HP
2023-24 WEリーグ 第19節 新潟L戦の試合結果とコメント
https://inac-kobe.com/match/result/421