3月16日(土)に行われたWEリーグ第10節@長野Uスタジアム

DAZN(有料)
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AC長野は6位。3勝3分け3敗、8得点:9位(10失点:6位)。
STATSを見ると、シュート数73本:8位(被89本:7位)、コーナーキック数40本:5位(被43本:9位)順位なりの値。

システムは4-3-2-1と代わらないが、
中盤~前戦は冬期中断後大きくメンバーを入れ替えていて、これで3試合連続同じスタメン。
ボランチに28稲村選手をコンバート。TOPにDFとFW両用の19安倍選手を配置。7三谷選手は元のSHに戻っている。
ベンチには中断前に主に先発起用されていた、8福田選手10デーンダー選手14菊地選手20宮本選手21梅村選手らが座っている。
なお、24橋谷選手の2月末の怪我・長期離脱が発表されている。



大宮Vは8位。3勝2分け4敗、9得点:6位(12失点:8位)。
STATS的には、シュート数65本:12位(被97本:9位)、コーナーキック数31本:9位(被38本:7位)と厳しい目の数字が並んでいる。

システムはこちらも4-2-3-1。
TOP下に8上辻選手が今期初登録で先発、TOPは2試合途中出場だった9井上選手が先発復帰。
26杉澤選手や、新卒の20甲斐選手24上田選手29平井選手はベンチスタート。
11阪口選手は連続して登録外で、33大島選手はU-20でウズベキスタン。



 

前半、早々に大宮Vが先制、その後はほぼ互角の攻防でHT。
後半は、AC長野のパスが繋がりだして優勢だったが、大宮Vが隙を突いて追加点。終盤にAC長野がPKで追いすがったが、大宮Vが逃げ切って勝利。

シュート状況は下図の通り。



 

AC長野は、試合を通して見れば、プレスが良く効いて押し込んでいた。
また、パスのリズムが上がって、昨年までの小気味よさが出てきているし、プレー全体としては、冬期中断前と比べて良くなっていると思う。

ただ、特に前半は繋がらずに苦戦したし、最後のところで個の力でなんとか出来る選手が居ないのが厳しいところ。19安倍選手もよく頑張っているとは思うが、5乗松選手4長嶋選手には、まだ歯が立たないようだった。



一方の大宮Vは9井上選手に待望の今期初得点が付いての勝利で、良い勝ち方である。
また、19船木選手がドリブルで左サイドを突破し、大きなチャンスを作っていた。

だが、相手が元気だとボールを繋げないのは、いつも通りで、
最後まで運動量の落ちないAC長野の中盤に苦しめられ続けた。
また、新卒の20甲斐選手29平井選手が出場したが、流れを変える程の効果は無かった。
現状ボランチとアタッカーの強化をしなければならない段階で、
3鮫島選手6有吉選手の代えを検討する状況にはない。
いつまでも87年組に頼っていられないはずで、チーム編成の構想はどうなっているのだろうと疑問に思う。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃体制。

AC長野は、1-3-2(+1)のゾーンディフェンスで、2奥津選手6大久保選手18伊藤め選手がマンマークで付いている。

大宮Vは、1-4-3(+2)のゾーンディフェンス。



下表に、スタメンを身長順に並べる。



 

3岡本選手5岩下選手19安倍選手が高くて、AC長野が有利なマッチアップ関係。


(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。



 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー

A.AC長野のコーナーキック

a)体制

キッカーは2奥津選手14菊池選手20宮本選手(右利き)28稲村選手(両利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 3岡本選手22奥川選手
・正面からファーへ: 6大久保選手5岩崎選手19安倍選手
・GK脇: 16鈴木選手
・ショートコーナー: 28稲村選手
・コボレ狙い: -
・セーフティー: 18伊藤め選手7三谷選手


b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。

1本目 (30:20 ポインタ38:30) 右CK 2奥津選手5乗松選手ヘディングクリア
28稲村選手回収・クロス→(19安倍選手)。抜けてGキック。
2本目 (51:19 ポインタ1:14:18) 右CK 2奥津選手9井上選手ヘディングクリア
19安倍選手回収→7三谷選手22奥川選手クロス→9井上選手ブロック。再CK。
3本目 (52:12 ポインタ1:15:11) 左CK 28稲村選手3鮫島選手ヘディング→9井上選手19船木選手7三谷選手ヘディング→3鮫島選手クリア
22奥川選手回収。再組み立て。
4本目 (74:9 ポインタ1:37:6) 左CK 28稲村選手→バウンド
19安倍選手回収→8福田選手19安倍選手ドリブル・クロス・3鮫島選手ブロック。再CK。
 

 

5本目 (75:0 ポインタ1:37:57) 右CK 28稲村選手→。直接Gラインを割ってGキック。
6本目 (81:59 ポインタ1:44:56) 左CK 密集陣形 ショートコーナー 14菊池選手28稲村選手14菊池選手クロス→3岡本選手5乗松選手ヘディング→28稲村選手
14菊池選手クロス→20宮本選手ヘディングシュート。左へ逸れてGキック。
7本目 (85:31 ポインタ1:48:28) 右CK 14菊池選手26杉澤選手9井上選手クリア
14菊池選手回収→28稲村選手ドリブル・クロス→(on target)GK望月選手パンチング。再CK。
8本目 86:20(1:49:17) 左CK 密集陣形 20宮本選手6有吉選手ヘディング→18伊藤め選手クリア。スローイン。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

AC長野は基本的にファーサイド狙い。
3岡本選手がニアに走ってはいるが、22奥川選手19安倍選手10デーンダー選手)・5岩下選手は、ファーサイド(3鮫島選手)を攻めていた。
戦力を集中して攻めていて、対ゾーンの攻め方としては基本に忠実だと思う。

また、インスイングで蹴るときは、ゴールラインに近く(4~5mくらい)を狙っていて、2度密集陣形もやっている。アウトスイングの時は、少し離れた位置を狙っていた。

ただ、ゾーンの外側を使ったりしていた2021-2022シーズンと比べると、企画は非常にシンプルになってしまっているのは、少し寂しいところではある。



B.大宮Vのコーナーキック

a)体制


キッカーは13仲田選手(左利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 9井上選手15林選手
・正面からファーへ: 5乗松選手4長嶋選手
・GK脇: 18田嶋選手
・ショートコーナー: 8上辻選手
・コボレ狙い: 19船木選手
・セーフティー: 6有吉選手3鮫島選手

b)結果概要

ポインタはDAZN の時間。

1本目 (9:25 ポインタ17:35) 左CK 13仲田選手5乗松選手28稲村選手ヘディング→13仲田選手8上辻選手28稲村選手クリア
3鮫島選手フィード→GK伊藤有選手キャッチ。
2本目 (14:44 ポインタ22:54) 左CK 13仲田選手9井上選手フリックシュート・5岩下選手ブロック→7三谷選手クリア
8上辻選手回収・シュート→GK伊藤有選手キャッチ。
3本目 (68:0 ポインタ1:30:57) 右CK 13仲田選手→(4長嶋選手)。越えてスローイン。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

こちらは、企画と言うほどのことをやらない大宮V。
いつも通り、特に記載すべきことはない。



以上です。



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AC長野 vs 大宮V : 第10節 WEリーグ | 3/16 土曜日
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【公式】ハイライト:AC長野パルセイロ・レディース vs 大宮アルディージャVENTUS【2023-24 WEリーグ 第10節 2024.3.16】
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2023-24 WEリーグ 第10節 3.16 SAT 14:00KICKOFF VS大宮アルディージャVENTUS HOME 長野Uスタジアム
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WEリーグ 第10節 2024.3.16 [SAT] 14:00 長野U AC長野 1 - 2 大宮V
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