12月3(日)に行われた国際親善試合@Cicero Pompeu de Toledo Stadium(サンパウロ)。

JFA_TV Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=JDLHfCZie88

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ブラジル代表・なでしこJAPAN、いずれも先発5人を入れ替えての第2戦。
ブラジル代表はシステムも変えてきて、3-4-2-1。
なでしこJAPANは4-3-3で、TOP:11田中美選手、左FW:8猶本選手、インサイドセンター:6杉田選手16林選手、GK18田中桃選手を起用している。CB12古賀選手は連続先発。



 

前半、ほぼ互角の攻防だったが、なでしこJAPANが2点を先制。
後半は、ブラジル代表が攻め続けたが、得点には至らなかった。

ボール支配率: ブラジル代表 59%-41% なでしこJAPAN (Footystats.org)

シュート状況は下図の通り。



 

なでしこJAPANは、危なかったですが、よく勝ちました。
3南選手は、しっかり押さえたシュートで、運も味方に付けてのゴール。
11田中美選手の2点目は、相手キーパーの戸惑いも有ったが、思い切りの良いシュートでした。

これで1勝1敗となり、内容的にも苦し目に戦っていた方が勝つ展開で、良い「親善試合」になったと思います。

ただ、この試合、なでしこJAPANは相手守備を崩すシーンをほとんど作れず、特に後半は守備に回ってしまった。
おそらく原因はコンディションの問題。
この2連戦は、WEリーグ3連戦後の現地木曜開始で、国内組は全体的に良さそうには見えなかったし、中でも浦和のメンバーは、過密日程が約1ヶ月続いたので、重そうだった。
また、両SB2清水選手13遠藤選手は連続フル出場で、なでしこJAPANの強みのサイドがほぼ活性化せず。
「夏のオーストラリアでやりたくない」との思いでやった、あのボール回し(パリ五輪二次予選:ウズベキスタン戦)を、正当化して見せた試合だった、とも言える。

なお、4-3-3を使い出して、初めて試合途中(ハーフタイム後)でのシステム変更(⇒3-4-2-1)を試したが、上手く行ったとは思えない。
3南選手は「前に出やすくなった」と言う主旨のコメントを出しているが、私は相手の目先を変えるどころか、より戸惑っていたのは、なでしこJAPANの方だったと思う。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃体制

ブラジル代表は、3-3-1-1(+2)のゾーンディフェンス。

なでしこJAPANは、マンツーマンディフェンス中心に2人のゾーン固定。



両チームの先発を背の順に並べると以下の様になる。



 

互角の範囲のマッチアップ関係。


(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。



 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー

ブラジル選手の背番号が見にくいので、選手の特定に間違いがあるかも知れません。
間違えていたら「ごめんなさい」です。

A.ブラジル代表のコーナーキック

a)体制

背番号が識別しにくくて、不明です。申し訳ございませんが省略。

b)結果概要

ポインタは Youtubeの時間。

1本目 (30:34 ポインタ52:41) 右CK 13ブルニーニャ選手2清水選手ヘディングクリア→6杉田選手11アドリアナ選手。スローイン。
2本目 (87:25 ポインタ2:13:6) 左CK 20ドゥダ サンパイオ選手22谷川選手クリア。スローイン。
3本目 (96:39+ ポインタ2:22:20) 右CK 10マルタ選手2アントニア選手ヘディングシュート。左へ外れてGキック。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

特になし。
ブラジル代表は、やはり特に何も企画をやってこない。



B.なでしこJAPANのコーナーキック

a)体制

キッカーは(右利き)13遠藤選手(左利き)8猶本選手(右利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。

・ニアへ: 11田中美選手12古賀選手
・正面からファーへ: 4熊谷選手3南選手
・GK脇: 15藤野選手
・ショートコーナー: 16林選手
・コボレ狙い: 6杉田選手8猶本選手
・セーフティー: 2清水選手


b)結果概要

ポインタはYoutubeの時間。

1本目 (16:1 ポインタ38:8) 右CK 13遠藤選手3南選手シュート→20ドゥダ サンパイオ選手ブロックゴール!!!。
2本目 (28:55 ポインタ51:2) 左CK 8猶本選手12古賀選手ヘディング→21プリシラ選手ヘディング→8アンジェリナ選手クリア
8猶本選手回収・クロス→20ドゥダ サンパイオ選手ヘディングクリア
15藤野選手回収モドシ→2清水選手。再組み立て。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

得点が入っているので図にしておく。
ファーサイド・4熊谷選手を越えたボールを3南選手がボレーシュート、得点になっている。



動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=JDLHfCZie88feature=youtu.be&t=2283

13遠藤選手はこの1年くらい、ストレート系の伸びる球筋で、正面~ファーサイドに蹴り続けていて、それが実った形。
6杉田選手も溢れてくるところをファーサイドの離れたところで待っていて、チームとしても狙いを理解し合っているのが解る配置である。



以上です。



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ブログ内関連記事

目次 1.概要(アメブロ版)





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関連記事など、外部リンク

JFA_TV Youtube
【LIVE】<第2戦>ブラジル女子代表 vs なでしこジャパン[国際親善試合@ブラジル/サンパウロ/Cícero Pompeu de Toledo Stadium]
https://www.youtube.com/watch?v=JDLHfCZie88

Team Cam vol.02 |ブラジル戦第2戦目の舞台裏 未来につながるトライを| International Friendly Match @Brazil|なでしこジャパン
https://www.youtube.com/watch?v=Q72bcS35BZI

Footystats.org
サッカーデータと順位表 › 国際試合 › 国際親善試合女子 › ブラジル女子代表 vs 日本女子代表
https://footystats.org/jp/international/brazil-womens-national-team-vs-japan-womens-national-team-h2h-stats#7261788

JFA_HP
【Match Report】なでしこジャパン、ブラジルとの第2戦は2-0で勝利
http://www.jfa.jp/nadeshikojapan/20231203/news/00033348/

Sports Navi Yahoo
女子代表親善試合 12/3(日)23:00 エスタジオ ド モルンビー
https://soccer.yahoo.co.jp/japan/category/women/game/2023120311/summary?gk=63