09月17日(日)に行われたWEリーグCUP第4節。@浦和駒場スタジアム。
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浦和は昨期リーグ戦優勝。
この夏に、上野選手・植村選手が退団したが、5伊藤選手を獲得。
19塩越選手はまだ試運転状態だが、それとて、実績十分なメンバーがいるので、喫緊の課題では無い。
昨期は怪我人が多く、やり繰りが大変な時期も有ったが、今期は安定した戦いが出来ると思われる。
このCUP戦は、初戦千葉Lに引き分け、W杯メンバーが戻ってきて、N相模原とマイ仙台に快勝。
まずまずのシーズンinである。
システムは変わらず4-2-3-1で、5伊藤選手をボランチに使っていること以外は、昨シーズン同様の配置。
ベンチにも実績十分な選手が並んでいる。
S広島Rは、このCUP戦、マイ仙台に快勝、C大阪とN相模原に苦しんだが、3連勝。
獲得した3選手(5市瀬選手・13高橋選手・14松本選手)が機能しているし、昨期散見したもったいない失点がなく、ここまで順調に来ている。
ただ、33瀧澤選手が骨折で離脱した。この夏に多くの退団者を出して選手層が薄くなっているので、これ以上の離脱があると、やり繰りで苦労しそうな状況にある。
この試合は、いつもの4-3-3。
前節、開始早々に負傷退場した9上野選手はベンチスタート。インサイドセンターには18渡邊選手が入っている。
この試合を勝てばグループステージの首位突破・決勝進出が決まる。
前半は、開始早々にS広島Rにビッグチャンスが有った。その後は浦和が有利に進めたものの、スコアレス。
後半はS広島R優勢で始まり、セットプレーから2点を取る。その後浦和が押し返し、1点取り返すが、そこまでで終了。
シュート状況は下図の通り。
浦和は、S広島Rの粘り強い守備に手こずって、敗戦。このグループステージでの敗退が決まった。
しかし、全般的に見ると優勢に進めているし、ゴールに迫るシュートも多くあったので、内容的には十分強く、今期も優勝を狙える力は示していたと思う。
難点を言えば、9菅澤選手の動きが少し悪い。この選手は、調子が落ちてくると、ボールに飛びつく動きが遅くなるのだが、その傾向に有るようだ。
怪我明けの19塩越選手はハーフタイムまでの出場だったが、無難な動き。
アジア大会で10番を背負うが、予定通り参加できると思う。
S広島Rは、セットプレーから2点取って快勝。
押し込まれることも有ったが、一方的では無かったし、内容的にも良かったと思う。
ただ、5市瀬選手と23柳瀬選手が負傷退場。大事に至っていないことを願う。
また、18渡邊選手も頑張っていたが、やはり33瀧澤選手の代役は難しく、攻撃の推進力に欠ける。GK木稲選手の危なっかしさも相変わらず。
チーム力的には、それでも3強の次はこのチームなのだろうけれど、安定してリーグ戦を戦っていけるかというと、疑問を感じた試合だった。
この勝利で決勝進出を決められたことは大きい。
第5節は、9上野選手と11中嶋選手がアジア大会に出場で居ないのだから。
そのアジア大会は、中2日の強行軍で、決勝は10月6日、CUP戦決勝は14日。
少々厳しい日程だが、2人には頑張ってもらいたい。
創設3年目にして初タイトルのチャンスがやって来た。
では、いつものようにコーナーキックを見ていく。
(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃態勢。
浦和は、マンツーマンディフェンス中心に、2人のゾーン固定配置。
S広島Rも、マンツーマンディフェンス中心に、2人のゾーン固定配置。
先発を背の順に並べると以下の様になる。
やや浦和が有利なマッチアップ関係。
(2)統計
例によって、私が採っているSTATSを紹介します。
2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。
(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー
A.浦和のコーナーキック
a)体制
キッカーは8猶本選手・19塩越選手(右利き)。
受け手の体制は、以下のようにして始まっている。
・ニアへ: 9菅澤選手・7高橋は選手
・正面からファーへ: 3石川選手・10安藤選手
・GK脇: 5伊藤選手
・ショートコーナー: 6栗島選手
・コボレ狙い: 19塩越選手
・セーフティー: 16水谷選手・17遠藤選手
b)結果概要
ポインタは Youtubeの時間。
1本目 (17:28 ポインタ29:31) 右CK 8猶本選手→13高橋選手クリア。スローイン。
2本目 (22:45 ポインタ34:49) 左CK 8猶本選手→13高橋選手→10安藤選手→2近賀選手クリア。スローイン。
3本目 (24:29 ポインタ36:33) 左CK 8猶本選手→5市瀬選手ヘディングクリア。再CK。
4本目 (25:7 ポインタ37:11) 右CK 19塩越選手→5市瀬選手ヘディング→18渡邊選手ヘディング
⇒17遠藤選手回収→19塩越選手フィード→5市瀬選手ヘディングクリア
⇒6伊藤選手回収→10安藤選手→19塩越選手。再組み立て。
5本目 (45:44 +ポインタ57:48) 左CK 8猶本選手→7高橋は選手ヘディングシュート。浮いてGキック。
6本目 (64:33 ポインタ1:33:58) 右CK 8猶本選手→11中嶋選手・コボレ→GK木稲選手キャッチ。
7本目 (85:13 ポインタ1:54:38) 左CK 8猶本選手→7高橋は選手シュート。左へ逸れてGキック。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
7本蹴って7高橋は選手が2本シュート。いずれも難度の少し高いシュートではあったが、決めておきたかった。
特に7本目 (85:13 ポインタ1:54:38)は3呉屋選手とのマッチアップは面白い。
大外へ走り込む途中で、緩急を付けて3呉屋選手の前を取り切っている。
7高橋は選手は上手かった。
動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=IZxWgoHh4WIfeature=youtu.be&t=6873
5本目 (45:44 +ポインタ57:48)もファーサイドでのプレーで、3石川選手も高く強いので、これはこれで良い狙いだと思う。
だが、浦和の本来のパターンはニアでの合わせ。
ところが、こちらは精彩を欠いている。昨期からその傾向に有るのだが、9菅澤選手の走り込む速度が遅く、ポジショニングで競り勝とうとしているものの、先着率が良く無い。
この辺をそろそろ見直した方が良いと私は思う。
B.S広島Rのコーナーキック
a)体制
キッカーは8小川選手(右利き)。
受け手の体制は、以下のようにして始まっている。
・ニアへ: 13高橋選手・14松本選手
・正面からファーへ: 5市瀬選手・6左山選手・15藤生選手
・GK脇: 23柳瀬選手
・ショートコーナー: 18渡邊選手
・コボレ狙い: -
・セーフティー: 11中嶋選手・20島袋選手
b)結果概要
ポインタは Youtubeの時間。
1本目 (47:39 ポインタ1:17:4) 右CK 8小川選手→6左山選手→23柳瀬選手シュート。ゴール!!
2本目 (77:27 ポインタ1:46:52) 左CK 8小川選手→8猶本選手クリア。再CK。
3本目 (77:49 ポインタ1:47:14) 左CK 8小川選手→8猶本選手→15島田選手ヘディング
⇒18渡邊選手回収クロス→3呉屋選手→3石川選手ヘディング→7高橋は選手ヘディング→16水谷選手。スローイン。
c)全般的な印象と特記すべきプレー
1本目 (47:39 ポインタ1:17:4)にゴールが決まっているので、図にしておく。
PKスポット近くで6左山選手が落とし、ファーポスト前で23柳瀬選手がトラップ。5伊藤選手のマークを外して、シュートを決めている。
動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=IZxWgoHh4WIfeature=youtu.be&t=4619
ピックプレ-と言うほどのモノでは無いが、S広島Rの動きに一瞬3石川選手が惑わされて、6左山選手に先着を許している。
① 5市瀬選手が3番目でニアヘ走る。マークの7高橋は選手は3石川選手を迂回して追う。
② 5市瀬選手の動きを見た3石川選手が、一瞬マークの6左山選手を捨てる。
③ 3石川選手は7高橋は選手が5市瀬選手を追っているのに気付いて、再び6左山選手のマークに戻るが、ほぼ同時に6左山選手がスタート。
④ 3石川選手は少し遅れてしまい、その分6左山選手に先着を許している。
結論を言えば、3石川選手が余計な配慮を一瞬したために、遅れてしまったと言うこと。
でもサポートをしようとしたこと自体は悪くない。6左山選手の動き出しのタイミングが3石川選手にとって悪かった。
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