09月10日(日)に行われたWEリーグCUP第3節。@NACK5スタジアム大宮。

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大宮Vは、このCUP戦、I神戸に快勝、EL埼玉に完敗。
システムは過去2シーズン、ずっと4-4-2を組んできたが、4-2-3-1を敷いている。
この試合は、9井上選手を1TOPに入れて、3鮫島選手も初先発。
前節から9人を入れ替えてきた。
ゴールキーパーは3人で回しているようだが、フィールドプレーヤーに関しては、ベストと言えそうな先発メンバーになっている。



東京NBは、この夏に小林選手が米国移籍、この試合欠場で「やっと休みをもらったか」と思った9植木選手のウェストハム移籍が13日に発表された。アタッカーが薄くなった。
また、4西川選手21黒沢選手の長期離脱が発表されている。

だが、下部組織のメニーナも含めて、若く優秀な選手が多いチームなので、各アタッカーの成長や抜擢が期待出来る。

また、6宮川選手が残留し、5松田選手も怪我から復帰。

中盤まではほぼ昨期と同じメンバー構成。
シーズン当初は苦しむかもしれないが、戦力的には十分な状況になるだろう。

このCUP戦は、AC長野と新潟Lに連勝し、まずまずのシーズンin。

終盤に大事な点が取れているのは、良い傾向と言える。
ただ、ボールを支配しているが、なかなか点が入らないし、あっさり失点するパターンは相変わらず。

この日のシステムは前節と同じく4-4-2。
昨期春は両サイドバックを2木崎選手6宮川選手で戦っていたが、2人とも登録外で、24柏村選手28船木選手が先発。7北村選手が先発復帰している。
W杯帰りの1田中選手はようやくの休み?だが、11藤野選手は先発。タフですね。



 

前半は、東京NBがやや優勢に進めたが、大宮Vもプレスや縦に速い攻めで対抗し、スコアレス。
後半は大宮Vが先制したが、東京NBが攻勢を強め追い付く。
その後も猛攻を続けたが、大宮Vがなんとか凌いで引き分け。

シュート状況は下図の通り。



 

大宮Vは、相手の攻撃を凌いで、9井上選手が少ないチャンスを決めて、引き分け。
ちなみに2022-2023リーグ戦では、シュート139本で得点22点(6.32本/点)、被シュート260本で27失点(9.63本/点)。らしい戦いと言えば、そうなるのでしょう。

ただ、元々上手い選手は多いが、運動量が多くないチームなので、
この試合のような劣勢が予想される時は、18田嶋選手のような走り回れる選手を中央で使った方が戦えそうだと私は思う。

個人では、GK21スタンボー選手のプレーを久々に見たが、ロングキックとシュートセーブは良かったが、ビルドアップが危なっかしいのは改善していないようだった。
交代出場した33大島選手が楽しみだったが、スピードを活かせる展開にならず。次に期待したいと思います。



一方の東京NBは、ポストやバーに阻まれることも有ったが、1点しか取れずに引き分け。
相変わらずボールを支配して、シュートも沢山打てているので、もちろん強い。
だが、この試合を見る限り、苦労しそうに思う。

9植木選手移籍の穴を埋めるには、時間が掛かりそう。
 ヘディングの決定力は勿論、前戦のマトとしての機能も、現状代わりが出来る選手は居ない。
② 縦に速い攻撃に期待したいが、?マークが付く。
 ボールの出所の10木下選手8菅野選手ともに、どちらかというとゆっくり目のプレーに味があるタイプ。
③ 攻められたときに脆そう。
大宮Vの攻撃パターンはそう多くは無いが、それを簡単に作られている。

いずれにせよ、まずは、攻撃パターンを構築するために、この日登録の無かった29松永選手などに出場機会を与えて、どんどん試すべきだと思う。



では、いつものようにコーナーキックを見ていく。



(1)両チームのディフェンスシステムと攻撃態勢。

大宮Vは、1-4-3(+1)のゾーンディフェンス。

東京NBは、マンツーマンディフェンス中心にゾーン固定配置2人。
G前密集陣形で攻めてこられたら、1-4-1(+3)のゾーンディフェンスに変形していた。



先発を背の順に並べると以下の様になる。



 

抜けている選手も居ないし、ほぼ互角のマッチアップ関係。



(2)統計 

例によって、私が採っているSTATSを紹介します。



 

2nd回収A:守備ラインが上がり切る前に2次攻撃(シュート・クロスなど)
2nd回収B:守備ラインが上がりきってから2次攻撃(同上)
2ndロスト:守備側がボールを拾って確保
2nd逆襲:守備側がボールを拾って逆襲
トータルシュート数:{プレーの中断、守備側の確保、攻撃側バックス陣帰陣}までに打ったシュート数。



(3)コーナーキックの内容と特記すべきプレー


A.大宮Vのコーナーキック


a)体制


キッカーは11阪口選手8上辻選手(右利き)13仲田選手(左利き)。

受け手の体制は、2本目で言うと以下のような体勢だった。

・ニアへ: 5乗松選手8上辻選手
・正面からファーへ: 4長嶋選手15林選手
・GK脇: 9井上選手
・ショートコーナー: -
・コボレ狙い: 11阪口選手19船木選手
・セーフティー: 6有吉選手3鮫島選手

b)結果概要

ポインタは Youtubeの時間。

1本目 (4:0 ポインタ16:42) 左CK G前密集陣形 11阪口選手3村松選手ヘディングクリア
6有吉選手フィード→7北村選手ヘディングクリア→19山本選手逆襲・ドリブル・クロス→3鮫島選手クリア。
2本目 (12:37 ポインタ25:19) 左CK 13仲田選手15土方選手クリア
11阪口選手回収→5乗松選手13仲田選手。再組み立て。
3本目 (60:39 ポインタ1:30:52) 左CK G前密集陣形 8上辻選手7西澤選手フリック→5乗松選手シュート・GK野田選手キャッチ。



c)全般的な印象と特記すべきプレー

監督・コーチ陣の変わった今期は、少しは策をやるようになった大宮V。
3本だったが、それなりの意図を覗える内容だった。
・インスイング蹴った2本に関しては、G前密集陣形、
・アウトスイングの1本は普通にやっているのだが、わざわざ13仲田選手に蹴らしている。
CUP戦でこんな感じだから、リーグ戦に入ったら、面白いことをやってくるかもしれないと期待している。

この試合では、3本目 (60:39 ポインタ1:30:52)が惜しかったので、図にしておく。

G前密集陣形から、7西澤選手がニアに出てフリック、5乗松選手が反応したがしっかりとは蹴れずに、GK野田選手にキャッチされたプレー。



動画:キック5秒前から始まります。
https://www.youtube.com/watch?v=oTzqkBSaGRwfeature=youtu.be&t=5447

5乗松選手がもう少し強く当てるか、コースが良ければ決まっていただろう。

大宮Vは過去2シーズンほとんど何も企画をしてこなかった。
その大宮VがG前密集陣形を敷いて、かつ、その外側を使って来たのだから、大進歩だと思う。




B.東京NBのコーナーキック


a)体制

キッカーは8菅野選手10木下選手(右利き)。

受け手の体制は、以下のようにして始まっている。


・ニアへ: 28船木選手3村松選手
・正面からファーへ: 15土方選手19山本選手
・GK脇: -
・ショートコーナー: 7北村選手
・コボレ狙い: 10木下選手11藤野選手
・セーフティー: 5松田選手24柏村選手

b)結果概要

ポインタは Youtubeの時間。

1本目 (6:29 ポインタ19:11) 左CK 8菅野選手3村松選手シュート・11阪口選手19船木選手
11藤野選手回収→10木下選手7北村選手8菅野選手7北村選手5松田選手24柏村選手。再組み立て。
2本目 (15:18 ポインタ28:0)  右CK 8菅野選手3村松選手ヘディングシュート・流れて
19山本選手回収→7北村選手GKスタンボー選手パンチング→19船木選手ドリブル→13仲田選手。組み立て。
3本目 (39:48 ポインタ52:30) 右CK 8菅野選手3村松選手ヘディングシュート。右へ外れてGキック。
4本目 (54:2 ポインタ1:24:15) 右CK 8菅野選手5乗松選手ヘディングクリア→19船木選手逆襲・ドリブル→8上辻選手13仲田選手クロス→5松田選手GK野田選手キャッチ。
5本目 (63:15 ポインタ1:33:28) 右CK 10木下選手→(19山本選手3鮫島選手ヲ越エテ)バウンド
7北村選手回収・クロス→GKスタンボー選手キャッチ。



6本目 (69:44 ポインタ1:39:57) 左CK 10木下選手15土方選手ヘディング→9井上選手ヘディング→3村松選手ヘディング
10木下選手回収・クロス→(28船木選手)。抜けてGキック。
7本目 (83:8 ポインタ1:53:21) 左CK 10木下選手5乗松選手ヘディングクリア
18岩崎選手回収→30宇津木選手クロス。ゴール前を越えて、Gキック。
8本目 (90:52+ ポインタ2:1:5) 左CK 10木下選手GKスタンボー選手パンチング
11藤野選手シュート→8上辻選手カット
11藤野選手回収・ドリブル・クロス→GKスタンボー選手キャッチ。
9本目 (93:38+ ポインタ2:3:51) 右CK 10木下選手GKスタンボー選手パンチング
11藤野選手シュート・8上辻選手ブロック。再CK。
10本目 (94:6+ ポインタ2:4:19) 左CK 10木下選手28船木選手ヘディングシュート→15林選手クリア⇒3村松選手回収・ヘディング→11藤野選手3村松選手クロス→18田嶋選手ヘディングクリア
5松田選手ロングフィード→4長嶋選手ヘディング→8上辻選手クリア。タイムアップ。




c)全般的な印象と特記すべきプレー

コーナーキック10本でシュート4本だから、悪くないのだが、

特に工夫と呼べるモノは無かった。



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ブログ内関連記事

目次 1.概要(アメブロ版)

4-393 WEリーグ 大宮V 0―2 東京NB 2022/12/26

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関連記事など、外部リンク


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大宮アルディージャVENTUS vs 日テレ・東京ヴェルディベレーザ【2023-24 WEリーグカップ グループステージ 第3節 グループB】
https://www.youtube.com/watch?v=oTzqkBSaGRw

【公式】ハイライト:大宮アルディージャVENTUS vs 日テレ・東京ヴェルディベレーザ【WEリーグカップ GS 第3節 2023.9.10】
https://www.youtube.com/watch?v=6GdeA4rLp_I


大宮V_HP
WEリーグカップ グループB 第3節 2023.9.10 [SUN] 18:00 NACK 大宮V 1 - 1 東京NB
https://www.ardija.co.jp/ventus/match/232103/

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2023-24 WEリーグカップ グループステージ 第3節 - 大宮アルディージャVENTUS vs 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
https://www.verdy.co.jp/beleza/match/info/12023091009/report